トランプ前大統領(左)と握手をかわすミケルソン(撮影:GettyImages)

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フィル・ミケルソン、ブライソン・デシャンボー(ともに米国)らLIVゴルフに参戦する計11名の選手が3日、PGAツアーを「独占禁止法違反」として、北カリフォルニアの米国地方裁判所に訴えを起こした。
またテーラー・グーチ、ハドソン・スワフォード(ともに米国)、マット・ジョーンズ(オーストラリア)の3人は、次週から始まるPGAツアーのフェデックスカップ・プレーオフ3戦への出場許可も併せて申請した。訴訟の代理人である弁護士は「懲罰としてプレーオフに出場できないことは、ゴルファーとして重大、かつ取り返しのつかないことになる」と主張、「出場できないことから得る取り返しのつかない損出にならないように、懲罰の停止を求める」とした。
カルロス・オルティス(メキシコ)、イアン・ポールター(英国)、ピーター・ユーレイン、ジェイソン・コクラク、パット・ペレス(米国)、アブラハム・アンサー(メキシコ)が訴状に名を連ねている。
7月、米国司法省がPGAツアーを独禁法違反について調査を開始したことが報じられている。
「PGAツアーは、LIVゴルフに一度だけでも参戦した選手を永久に追放している」とし、「フェデックスカップ・プレーオフに出場できないことは、世界ランキングのポイントを得る機会を失うことになり、その結果メジャー大会への出場資格を得ることができなくなる。それは選手のみならず、スポンサー、業者、エージェントが損出を受けることになる」と訴えた。
また訴状でPGAツアーはメジャーの大会主催者、オーガスタ・ナショナルGCなどに「LIVゴルフに参戦している選手を分断するように」と働きかけているとした。LIVゴルフに参戦している選手の中には、すでに来季のメジャーの出場資格を持つ選手が多くいる。現在52歳のミケルソンはマスターズ、全米プロ選手権を生涯、全米オープンは2026年まで、全英オープンは60歳まで出場資格を持つ。
PGAツアーのジェイ・モナハン会長は「我々は今後も規約に従ってツアーとツアーメンバーを守っていく」とし、「我々は法的に正しい立場であることに自信を持っている」と選手にメモを送った。
フェデックスカップ・プレーオフ第1戦、セントジュード選手権はテネシー州メンフィスで8月11日に開幕する。(文・武川玲子)
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