ドルトムント期待の若きFWムココ photo/Getty Images

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新シーズンのドルトムントでエースになるかと思われたFWセバスティアン・ハラーに精巣腫瘍が見つかり、数カ月離脱することが決まった。この事態にドルトムントは代役となるFW探しに動いているが、いったいどう攻撃陣を構成していくのか。

気になるのは、17歳のFWユスファ・ムココだ。ドイツ世代別代表で見事な結果を残すムココだが、昨季はアーリング・ハーランドがいたこともあってドルトムントでは思うように出番が増えなかった。もっとも17歳とまだ若すぎるところはあるのだが、ポテンシャルから考えればトップチームでチャンスを与えていきたい選手だ。

ハラーの離脱は残念だが、こうした事態だからこそムココの頑張りに期待したい。ドルトムントはハラーの代役候補としてケルンFWアントニー・モデスト(34)、フリーのFWエディンソン・カバーニ(35)、インテルFWエディン・ジェコ(36)らをリストアップしているようだが、いずれも30代半ばのベテラン選手だ。実力も実績も十分な3人ではあるものの、若手重視で戦ってきたドルトムントの強化戦略には合っていない。その理想にピッタリ合うのはムココだ。

今夏のドルトムントはザルツブルクからカリム・アデイェミ(20)も加えており、昨夏獲得したドニエル・マレン(23)もいる。ハラー離脱の間をアデイェミ、マレン、ムココで埋められれば理想的だが、ムココは覚醒できるだろうか。ベテランストライカーを獲得して穴埋めするのも1つの手ではあるが、将来性あるビジョンなのかは慎重に考える必要がありそうだ。