地球環境に配慮したサステナブルな商品は続々と増え続けています。

単にエコなだけでなく、あえて持ちたくなるオシャレさや、使い終わった後の後まで考えた作りなど、最近の商品は驚きもプラスされています。

2022年7月に開催された「ロフト サステナブルビューティー&ライフ」の展示会で見つけた、最新文房具を紹介します。

まずは持ちたいと思えるのが大事

・どこまでも徹底リサイクル ボールペン「PENON(ペノン)」

目を引くのは、商品自体のデザイン性の高さ。メガネやネクタイなど、胸ポケットにさすと、メガネやネクタイが"チラ見え"する愛らしさがポイントです。

じつはこのボールペン、最後の最後までエコにこだわっています。

まず、本体の木軸には、伐採した量以上の植林が約束された「森林認証」を取得しているカリフォルニア産のインセンスシダーというヒノキ科の木材を使用。使えば使うほど、森が増えていきます。

また、商品パッケージの素材にも森林認証紙を採用しており、プラスチックの包装材は一切使われていません。

(下の部分を切り取り組み立てるとペンスタンドに!)

包装材は広げて組み立てるとペンスタンドになるユニークな仕掛けで、インテリアとしても楽しめるデザインです。パッケージまでムダにせず、かつ自作してペンスタンドになるのは珍しいですよね。

ぺノンの商品企画部長によると、木は一定以上成長するとCO2を吸収しなくなるなるため「古い木を使い、新しい木を植える」という入れ替えを行ったほうがよりよいとのこと。

そういった意味でも、植林が約束されている木を使うのは重要と言えます。

替え芯の交換にも配慮がみられます。

PENONの替芯パッケージは無料の返信用封筒になっており、使用済みの芯を入れてそのままポストに投函すれば(切手も不要!)、PENON側で回収をして適切にリサイクルしてくれます。

使い切った後の芯までメーカーが責任を持って回収・リサイクルを行うことは、日本の文具業界で初めての取り組みとのこと。

このあたりが使い捨てのボールペンとも大きく違うところです。

価格はデザインによって変わりますが、1200円〜1400円。ずっと長く使うにはお手頃な価格と言えそうです。

・卵やカキの殻で作ったペン&スタンド

本来なら捨てられるはずの廃棄物に新たな価値を与えて再生する「アップサイクル商品」。文房具のカテゴリでも種類が広がってきています。

たとえばこれ。2001年の創業以来、プラスチック樹脂の新しい活用法に取り組んでいる「第一精工舎」の「地産廃材で作ったペン&スタンド」です。

卵殻、牡蠣殻、紙くず、噴石、くず米、帆立と、捨てられるはずだった廃材を50%以上使っています。

見た目の可愛さも相まって人気商品に。1番人気は「卵殻」なのだそう。価格は各748円です。

このノート紙じゃないぞ!

・地球から作ったノート!?不思議な表紙に注目

NOLTY(ノルティ)のライメックスノートはちょっと変わった質感の表紙です。

つるつるしていて光沢があり、紙ではないような......。

表紙に使われているのは石炭石からできた新素材「LIMEX(ライメックス)」。石炭石は地球上にほぼ無尽蔵にあり、森林を伐採せず、また水もほぼ使わず紙を代替できます。

紙と比べて、耐水性や耐久性にも優れているため、使い勝手も文句なし。意外に軽いのもポイントで、バッグに入れても負担は少なめ。荷物が多い人にはもってこいです。

ラインアップは、方眼や横罫が選べ、表紙のカラーも5色展開。価格は各1320円(176ページ)です。

エコでユニークな文房具を探している人はご参考に。

いずれもロフト等で購入できます。