野田佳彦元首相

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 7月31日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、元TBSテレビ報道局記者の松原耕二氏が安倍晋三元首相への追悼演説について持論を展開。その内容が物議を醸した。

 番組は、8月5日の衆議院本会議で開催が予定されている安倍元首相の追悼演説について、一時は自民党の甘利明元経済産業大臣が担当する方向で検討されたものの、結局先送りで調整されることになったニュースを取り上げる。その中で、「与党議員の追悼演説は野党議員が行うという過去の慣例から、折り合いがついていなかった」と司会の関口宏が原稿を読み上げた。

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 松原氏はこの話題に、「総理経験者が亡くなる場合は、野党第一党の党首とか元総理がやることが慣例だったわけですよね。ですから、過去の歴史を紐解いても、好敵手だったからこそ言える言葉みたいなものが、ものすごく味わい深いものがあるんですね」と指摘する。

 そして、「例えば小渕恵三さんが亡くなった時には、野党じゃなかったかもしれませんが、村山富市さんという社会党の方がやったり、あるいは自民党の鴻池祥肇さんという方が亡くなった時に、立憲の福山哲郎さんが演説したんですけど、正直物凄く感動しましたね。今回、安倍さんの追悼演説は誰がいいのかということで、あの歴史に残る党首討論をやった野田(佳彦)元総理がいいんじゃないかと声が上がってるんですね。私はあのやっぱり、もし自民党が懐が深い、保守政党ならそのぐらい懐の深さを見せてほしいと。お友達が褒めたたえているよりは、はるかに味がある演説になるんじゃないかと私は思いますね」とコメント。関口も「私もわかるような気がします」と話した。

 この持論に、一部視聴者から「野田氏はない。党首討論でもコテンパンにされているし、肩を並べるような存在じゃない」「なんで今さら野田元総理を引っ張ってくるのか意味がわからない」「野田氏を推している人は一体誰なのか。情報ソースを明かしてほしい」など、疑問の声が上がる。

 一方で、「立憲民主党の中で選ぶとしたら、安倍さんの悪口を声高に叫ばなかった野田氏がいいかもね」「消費税増税という庶民を苦しめる法案を通した野田氏とそれを実行した安倍氏だから、盟友かもね」という賛同も。また、「立憲民主党に追悼演説ができるのか」「追悼演説にまで明確な証拠もない疑惑をでっち上げられたらたまらない」「元総理の菅義偉さんか岸田(文雄)現総理でいい」という意見も上がっていた。