役作りのために髪を切るのは「難しい」とデミ・ムーア

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今年11月に還暦を迎える女優デミ・ムーア(59)は、年齢を感じさせない体型や腰まである美しく長い髪を維持し続けている。薬物依存に苦しんだ10代、元夫アシュトン・カッチャーの結婚生活で傷ついたことなど壮絶な過去をもつデミは、今年6月には13歳年下のスイス人シェフ、ダニエル・ハム氏との交際が公になった。辛い経験を乗り越えて自信を取り戻したデミは、年齢を重ねても魅力的な女性でいることへの思いを明かし、今後は役作りで髪型を変えることは「難しい」と語っている。

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11月に60歳の誕生日を迎えるデミ・ムーアだが、彼女が腰までの長い髪を保つのは単なる自信を高めるためだけではない。「女性が年をとったら長い髪はやめたほうがいい」という言葉を覚えていたデミは、そのことが心に引っかかったそうだ。かつて映画『G.I.ジェーン』(1997年米公開)で坊主頭にしたデミだが、役作りのために再び丸坊主にするのは「難しい」と言い、その理由を米メディア『People.com』にこのように語った。

「私は自分の髪にあらゆる手を加えてきた。剃ったこともあるし、染めたこともある。ボブにしたこともあるわ。仕事以外の時は、できるだけ髪をいじらないようにしてきたの。」

「誰かに触られるだけでもストレスになるから。出かけない時は髪に熱を加えず、そのままにしているわ。そして、あまり頻繁に洗わないようにしているの。」

「今は長い髪が一番快適で、毛先をほんの少し切ったり、軽くとかしたりしている」というデミは、役作りのために髪をカットすることについて「年齢を重ねた今、また同じように髪が生えてくる保証がないことも分かっているから、もし本当に私が髪型を変える必要があるというのなら、ウィッグをくれればいいのよ」と付け加えた。

さらにデミは、男性優位の決まり事に自分を適合させるつもりはないそうで「年をとった女性はロングヘアにしたらダメだなんて、誰が言ったのかしら? もし伸びた髪が不健康に見えないなら、私たちも髪を伸ばしてもいいんじゃないかって思ったの。本当の意味や正当性がないようなルールには抵抗があるから」と話しており、次のように続けた。

「59歳にもなると、“もう、私は60歳になるんだ”って考えるようになるの。それはとても解放された気分。私の祖母が60歳だった時はただ老いに身を任せるしかないという感じだったけれど、私は色々な意味でこれまで以上に生き生きと存在していると感じているの。」

新しいことにチャレンジを続けるデミは、今月に水着ブランド『ANDIE』とコラボし「デミ・ムーア×アンディーコレクション」を発表。デミの美しい髪は同コレクションのキャンペーンでも見られるが、ビキニやワンピースも年齢差別的な思い込みと闘うことを目的としているとして、このように述べていた。

「女性達は、おばさんみたいとかセクシーさを感じられないという風に見られたくないんです。私もそう思ってきました。女性は年をとると魅力的ではなくなるという考えを変えていく必要があります。」

画像2枚目は『Demi Moore 2022年7月16日付Instagram 「Second drop is here!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 雨宮瑠亜奈)