この記事をまとめると

■かつて中古車市場でのR35GT-Rの人気は、他の世代のモデルと比べると高くなかった

■しかし現在もっとも安価なもので約800万円と、R34GT-Rにも迫る価格となっている

■理由は2023年モデルが登場しないというウワサがあるからだが、その信ぴょう性とは?

なんとNISMOスペシャルエディションは6000万円!

 2007年に鳴り物入りで登場した新世代のGT-RであるR35型。デビュー当時は2ペダルのみのラインアップであることや、スカイラインの名前が外れたことなどが否定的に捉えられることもあったが、気づけば今年で登場から15年を迎えるロングセラーモデルとなった。

 もちろん15年の間に絶え間ないアップデートが繰り返されており、未だに一線級のポテンシャルを持ち合わせているのはご存じのとおりで、2021年春に発表された2022年モデルは正式発売の2022年10月を待たずに完売するほどいまだに高い注目度を誇っているのだ。

 そんなR35型GT-R、登場から数年間はそこまでの大人気車種というワケではなく、中古車市場ではR34型スカイラインGT-Rよりも安い(当時、R34GT-Rは400万〜500万円台で買うことができた)300万円台で販売されている車種もあったのだが、なんと今現在の中古車情報サイトに掲載されているR35型GT-Rは、もっとも安価なものでも約800万円と、R34型GT-Rにも迫る価格となっているのだ。

 また、2022年式のNISMOスペシャルエディションに至っては、5000万〜6000万円ととんでもないプレミア価格となっており(新車時価格2464万円)、もはやR35型GT-Rが不人気車だったことは遠い昔の話となってしまっている。

2023年モデルが純ガソリンエンジン車として登場する可能性は低い

 では、なぜR35型GT-Rがここまで高騰しているのかというと、R35型は2022年モデルを持って終売となり、2023年モデルが登場しないというウワサがまことしやかに流れているからだろう。

 現時点では日産から終売のアナウンスはなされていないのだが、2023年モデルについてのアナウンスもなされていない点がそのウワサに信ぴょう性をプラスしているのは間違いない。

 また中古車市場には評判のイマイチだった初期型である2007年〜2008年式の車両はそこまで存在しておらず、流通している車両についても対策が施されているものがほとんど。つまり、それなりに費用をかけて維持管理されてきたものが中心となっているのだ。

 そしてもし次期型GT-Rが登場するとしても、ご時勢的に純ガソリンエンジン車として登場する可能性は低いため、最後のハイパワーガソリンターボエンジン車として再注目されているというのも要因の一つと言えるだろう。

 とはいえ現在の価格は高騰しすぎている感もあり、低年式の車両についてはもう少し価格が落ち着いていく可能性もありそうだが、このままR35型GT-Rが終売となれば、最後の2022年モデルのNISMOやT-Spec系は更なるプレミア価格となるのは必至と言えそうだ。