中日のペドロ・レビーラ (C) Kyodo News

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◆ 最下位チームの起爆剤として大きな期待

 中日は敵地で広島に連勝。

 それも2試合連続の完封勝ちと、投打の噛み合った充実の2連勝でカード勝ち越しを決めた。

 30日の試合で存在感を放ったのが、今季途中から育成選手として加入したペドロ・レビーラだ。

 キューバ出身の23歳は、0−0で迎えた5回表の第2打席。広島先発ドリュー・アンダーソンが投じた高めのスライダーを完璧に捉えると、打球はレフトスタンドへ一直線。豪快な一撃でチームに先制点をもたらす。

 さらに2−0で迎えた8回の第4打席では、一死二塁のチャンスで九里亜蓮が投じた内角のシュートを強引に引っ張り、三塁線を破る貴重な適時打。NPBデビュー戦で2安打・1本塁打・2打点という鮮烈なインパクトを残した。

 30日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した笘篠賢治氏も「パワーがありますよね……」と来日初安打となった一発に驚嘆。

 つづけて「中日は得点力で苦しんで来ましたから、29日の試合ではビシエドに3発が飛び出しましたけど、立て続けにこういった一発のある選手が出てくるというのは大きいですよね」とし、「しかもまだ23歳ですからね。非常に良い選手を獲得したと思う」と、チームの弱点を補う活躍に期待を寄せた。

 同じく番組に出演した齊藤明雄氏も「ホームランはスライダーが甘く入ったところを打ち返しましたが、2本目のタイムリーですよね。インサイドの速いボールを三塁線に打ち返しているのを見ても、ストレート系には強いのかなと」と、本塁打で見せたパワーよりも2本目の安打に注目。

 「あとは小さな変化球への対応がどうかですが、そこに行くまでのストレートが甘くなればこのように長打になる恐怖がある」と語り、投手目線から見た“怖さ”について語った。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』

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