2019年、闇営業問題に関して涙ながらに会見に臨む宮迫

 7月19日、『アメトーーク! ダチョウ倶楽部を考えよう2時間SP』(テレビ朝日系)が放送された。

 登場したのはダチョウ倶楽部の肥後克広と寺門ジモンのほか、有吉弘行、土田晃之、カンニング竹山ら「竜兵会」のメンバー、生前の上島竜兵さんと親交が深かった、出川哲朗や指原莉乃など。番組では「ダチョウ倶楽部セレクション」と題した、過去の秘蔵映像が公開されたほか、スタジオトークでも出演者らが「上島竜兵という男」というテーマで、数々のエピソードを披露した。上島さんを、なおも愛をもってイジり続ける後輩芸人たちの姿が、視聴者の感動を誘った。

 そんな中で、もうひとつ注目を集めたのが、かつて「雨上がり決死隊」として、元相方の蛍原徹と番組のMCを務めていた、宮迫博之の姿だった。

「宮迫さんは2019年に発覚した闇営業問題で、吉本興業から契約を解除されました。以降、雨上がり決死隊の冠番組だった『アメトーーク!』をはじめ、地上波でのレギュラー番組を次々に降板。活動の場をYouTubeに移していきました。

 2021年にはコンビの解散を発表し、2年ぶりに出演した『アメトーーク!』で報告をおこないましたが、これもネット配信のみ。以降、番組で過去の映像が流される際は、宮迫さんの姿が徹底的にカットされ、存在自体がなかったことのような扱いがされてきました」(テレビウォッチャー)

 その宮迫の姿が今回、上島さんの秘蔵VTRのなかで、カットなしで登場したのだ。これを受け、ネット上ではテレビ朝日の判断を称賛する声が多数、寄せられた。

《「宮迫さんは竜兵さんの件で泣き崩れていた」と聞いています。本当は宮迫さんだってここに居たかった筈だよ》

《アメトーークのダチョウ倶楽部スペシャルで宮迫さんの映像が割と映ってて、ちょっと嬉しくなるよね。雨上がり決死隊はやっぱ二人で雨上がり決死隊だからなぁ》

《何気に昔のVで宮迫さんが少し映ってたの嬉しくて早くTVに出られるといいな》

「上島さんを追善するという、今回の番組の趣旨を考えると、かつての出演者をカットするというのはあまりに不自然、という判断があったのでしょう。これをきっかけに、今後も番組の過去の映像で、宮迫さんの姿を見られるようになればいい、という声も、ネットには上がっています」(同前)

 実際、テレビ朝日の判断には肯定的な意見が多い。上島さんがわだかまりの解消に役立ったとしたら、故人も喜ぶことに違いない。