「カレーハウスCoCo壱番屋」沖縄北谷国体道路店・壱番屋広報提供

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「カレーハウスCoCo壱番屋」(以下「ココイチ」)で、一番売り上げているのは沖縄県の店といううわさが、ツイッター上で飛び交っている。そこで理由に挙げられているのが、「米軍関係者に人気」という点だ。

J-CASTトレンドは、ココイチを展開する壱番屋(愛知県一宮市)に、売り上げナンバーワン店を聞いた。

テイクアウトが多い

壱番屋広報に取材した。まず、売り上げ順位について聞いてみると、国内1200店舗以上のなかで2021年の年間売上高1位は「沖縄南インター店」との答えだった。

それだけではない。2位「沖縄北谷ハンビ―店」、3位「沖縄北谷国体道路店」と、トップ3は全て沖縄だったという。その前年の上位3店舗も、順位は違うが同じ店。さらに2022年1月〜5月も、上位3つは同じだった。

広報は、こう説明した。コロナ感染拡大前の2019年は、1位が「JR秋葉原駅昭和通り口店」(東京都千代田区)、2位に沖縄北谷国体道路店、3位に「名駅サンロード店」(愛知県名古屋市)だったという。

2020年以降の店舗別売上高トップ3は、沖縄県が占めるが、都道府県別になると事情が変わる。実は沖縄県内の店舗数は14。これに対して東京168店舗、愛知165店舗と数に圧倒的な差があるため、沖縄が上位に入ることはないそうだ。

たくさんトッピングする傾向

うわさの「米軍関係者の利用者が多い」について、質問した。「確かに沖縄県店舗での米軍のお客様の割合は多く、多い店舗では8割ほどあります」と、広報。少ない店舗でも6割を超えているという。

注文の際、たくさんトッピングする客が多く、「お一人当たりの購入金額も高い傾向にあります」。特にチキン系が人気で、チキンカツを2枚、3枚とトッピングするケースもあるようだ。

沖縄県外で、米軍基地のある地域はどうだろうか。広報によると、「基地が近くにある店舗では、米軍の方にご利用いただく機会は多くあります」と、傾向に類似性がある点を示した。しかし、それぞれ店舗の立地や基地の規模が違うためにトップ3に入っていないという。例として、米海軍横須賀基地のある神奈川県横須賀市の店について「大型の軍艦が来航する際に『特需』が発生し、日本に滞在している期間に何度もリピーターが押し寄せます」と話した。

米軍基地の近くの店舗では、米ドルでの支払いができるなど、利便性を図っているという。