7月6日に騎乗を予定していたサルサディオーネは急遽乗り替わりとなっていた(撮影:高橋正和)

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 7月6日の川崎競馬において、大井競馬所属の矢野貴之騎手が、騎手調整ルームに関する開催執務委員長指示事項違反(禁止されている通信機器の騎手控室への持ち込み)を行い、当日予定していた騎乗馬の乗り替わりおよび10日間の騎乗停止処分となった件について、同騎手が所有する通信機器の履歴等の調査が実施された。20日、東京シティ競馬(TCK)が発表した。

 調査結果によると、矢野騎手の通信内容は騎乗依頼仲介者(エージェント)との騎乗調整に対する返信のみであり、競馬の公正を損なう通信は認められなかった。

 しかし、今回の重大な規律違反を重く受け止めた矢野騎手自身から、騎乗を自粛する旨の申し出があったため、7月20日より8月13日までの間、騎乗を自粛することとなった。

【大井競馬開催執務委員長 桑野俊郎氏のコメント】
「このたびは大井競馬所属の矢野貴之騎手について、ファンの皆様、川崎競馬関係者ならびに多くの競馬関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけし、心からお詫び申し上げます。

 本件により、矢野騎手は騎乗停止10日間の処分となっておりますが、競馬における公正確保の観点から、同騎手の指導監督者である大井競馬として独自に調査を実施したところです。

 今後、二度とこうしたことが起こらないように、所属騎手に対する指導徹底など再発防止に取り組むことで、ファンや関係者の皆様からの信頼回復に努めてまいりますので、引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます」

(東京シティ競馬のリリースによる)