「お金が無いから結婚できない」わけじゃない! 令和の今、本当に必要な結婚資金

写真拡大

今回のお話「令和の今、必要な結婚資金とは?」

結婚はお金がかかるもの、と漠然と考えていませんか? クラシカルな形式での結婚と、さまざまなところをカットした「なし婚」の他にも、夫婦によって形が異なってきた令和の結婚。ここで一度結婚資金について改めて考えてみましょう。

■一般的な結婚にかかる費用は平均393万円

アフターコロナになりつつある現在、そろそろしっかりとした結婚式をしようと考えている方が増えてきているのではないでしょうか。

では、結婚式を挙げるにはいくら必要になると思いますか?

結納、両家顔合わせ、挙式・披露宴、新婚旅行等を含む“一般的”な結婚にかかるお金は、平均393万円(※)。ざっくりとした金額なので必ずしもこの通りではありませんが、おおよそこの程度のお金がかかります。

とはいえ、全てを自己負担するわけではなく、両家の親御さんの援助やご祝儀もあるため、自己負担額はこれよりも少なくなるといえるでしょう。

■最近は「なし婚」を挙げるカップルも

最近は、コロナ禍の影響もあり「なし婚」を挙げるカップルが増加しています。「なし婚」とは、挙式・披露宴を行わないスタイルのこと。

とはいえ、入籍後に完全に何も行わないという選択肢の他にも、親と兄弟、親戚のみ集めて少人数でパーティーを開いたり、フォトウエディングのみ行ったりという方法もあります。

少人数挙式プランであれば6万円代からある式場も。フォトウエディングであれば3万円ほどで実施できるところもあるので、場所や日程にもよりますが、安く抑えることが可能です。

■県民共済や互助会を活用するテクニックもチェック

昔ながらのテクニックとして、都道府県民共済のブライダルプランを使うという方法もあります。都道府県民共済に加入している方が利用できるもので、指定の結婚式場にて割引価格で結婚式を挙げられます。

他にも、互助会協会も結婚式に使えます。互助会とは、正式名称を冠婚葬祭互助協会と言い、入会後に毎月一定金額を積み立てていくことで、大きな金額が必要になる結婚式やお葬式を割引価格で受けられるもの。

結婚式費用を抑える方法はさまざまあるので、活用できそうなものをセレクトしてみてくださいね。

■理想の結婚式にはいくら必要?

結婚式にお金をかけて盛大に挙げたいのか、式はこじんまり済ませて浮いたお金で豪華な新婚旅行へ行きたいのか、それとも新居費用にお金をかけるのか、重視するポイントはカップルによって異なるはずです。

結婚式も、料理や装花、ウエディングドレスや引き出物、テーブルコーディネートなどにおけるオプションをつけず、ベーシックなプランで済ませるのであれば、それほど費用はかさまないでしょう。

何を大切にしたいのか、理想の結婚式はどのようなものか、価値観をパートナーと合わせておきたいところです。

■結婚式だけではなく新生活にまつわる出費も

また、結婚式の他にも「結婚」を機に新居で新生活をスタートするカップルも多いですよね。

その場合、賃貸物件を借りたり家具・家電をそろえたりしなければならないので、100万円から200万円ほどまとまったお金が必要になるといえます。さらに引っ越し費用もかかるので、結婚を機に同居を始めるカップルの場合は結婚前にある程度の資金を準備しておく必要があるでしょう。

■パートナーのお金の価値観をしっかりチェックして

結婚は大きなお祝いごとなので、周りからの援助を得られる可能性が高いのも事実。そして、結婚にかかる費用はパートナーと二人で負担するものなので、話し合いでお互いにどのように出し合うかをすり合わせることも大切です。

いざまとまったお金が必要になった時に出せるように、毎月コツコツ貯蓄を続けるのが一番理想的ですが、お得なプランを利用しながら、自分たちの準備できる費用との兼ね合いを考え、その中で満足できる方法を探すのもいいでしょう。

結婚は、パートナー、そして親族とお金の感覚をチェックしてすり合わせるタイミングでもあります。話し合いを行い、これから長い結婚生活を送る中で、金銭感覚などの価値観が合うかどうか見極めることをおすすめします。

令和のマネーハック53

結婚するだけならお金を抑える方法はたくさん。パートナーや親族と相談して、満足できる方法を探すのが大切!

※ゼクシィ結婚トレンド調査2021(https://souken.zexy.net/data/trend2021/XY_MT21_report_06shutoken.pdf)

(監修:丸山晴美、取材・文:ameri、イラスト:itabamoe)