英語が「早すぎて分からない」という人必見! ネイティブの発音攻略法 (4)

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 数回に渡ってお届けしているネイティブの発音攻略法。第4弾は日本人にとって恐らく最も難しい発音の1つ「T」の音にフォーカスする。

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■「t」は「d」

 特にアメリカ英語の場合「T」の発音は「d」のようになる。最も分かりやすい例としてwaterの発音を見てみよう。waterは実際は以下のように発音される。

・アメリカ英語water -> wadder・イギリス英語water -> water・日本語water -> ウォーター

その他の単語も以下のように変化する。・latter -> ledder・beautiful -> byoodifl

 イギリス英語はアメリカ英語よりも明確に「T」の音を発音する。日本語の「タ・チ・ツ・テ・ト」に近いといえるだろう。

■Glottal Stop

 glottal stopとは「声門閉鎖音」という意味である。声門閉鎖音(せいもんへいさおん)とは子音の類型の1つである。「T」の音はこの声門閉鎖音とされる。要するに非常に弱い音になるということである。下記にいくつかの例を挙げる。

・button -> buh ? n・mountain -> moun ? n・curtain -> cur ? n・forgotten -> forgo ? n

 「?」のマークは「ここには何かが存在するようだが、音としては殆ど認識できない」ことを表している。これは特にイギリス英語に顕著に聞かれる傾向がある。アメリカ英語も殆ど同じだが「T」の音が僅かに聞かれることもある。

■canとcan’t

 「cut」や「put」のように英語において「T」の音は消える傾向にある。それでは「can’t」はどうなのか。多くの場合「can’t」も「t」の音は消える。問題なのは「can」か「can’t」分からないということだろう。肯定か否定かになるため意味が全く異なってくる。

 ではどのように見分ければよいのか。それはどこにアクセントが置かれるかになる。文字でイメージすると以下のようになる。

・I CAN’T help you.・I can HELP you.

 英語に関わらず言語というのは通常否定する場合はそこにアクセントが置かれる。したがって上記のような表現になる。同じ音でもCANTの部分にアクセントが置かれていれば「can not」と認識すればよい。

 今回も音をあえて文字で説明してきたが、上達するコツは慣れることである。何度も聞いて自分でも発音できるよう練習してみてほしい。