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お色直しした羽生氏と触れ合ってきました!

スケート界隈を駆け巡る「アサイン」という不眠の呪文。今季のグランプリシリーズのどこの大会に誰が出場予定であるのか、その発表を巡って界隈では眠れぬ夜を過ごしています。例年ならとうに発表されているはずのものが出てこないというヤキモキ感。そこに羽生氏の名前はあるのかというドキドキ感。どこかにはあるんだろうがどこなんだろうというジリジリ感。これを「嬉しい悲鳴」と言うのでしょう。

平昌五輪のあとは、いつどのような形で「今年は出ません」あるいは「ずっと出ません」という通達があっても致し方ないものと覚悟しながらの応援です。それが北京五輪を超えて、今この2022年夏に「2022-2023シーズンもそこに名前があるだろう」ことを確信しながらこの時間を過ごしているのです。眠れないくらい何てことはありません。どうしても眠ければ寝ればいいだけなのですから。僕は日本時間月曜日までは何も動きはないものと見込んで、毎日グッスリ寝ています!

……まぁ、その結果、ちょっとやらかしてしまいました。この3連休の重要なお出掛けとして、ついに公開されたマダム・タッソー東京さんでの羽生結弦氏新衣装展示を見に行くことにしていたのですが、グッスリ寝過ぎて完全に出遅れてしまいました。早朝一番で乗り込み、食パンをくわえながら入場口の前で待っているつもりだったのに、起きた時点ですでに営業開始時間。誰も来場客がいない時間帯にいろいろしたい(※意味深)と思っていた計画は完全に御破算であります!

↓やって来ましたマダム・タッソー東京さん!


入口にいるのがマダム・タッソーさんです!

わかってると思いますけど、嘘です!


約2年ぶりの訪問となるマダム・タッソー東京さん。当時の羽生氏蝋人形はソチ五輪での「パリの散歩道」の装いで、まだ少年の面影を残していました。その蝋人形がお色直しすることが決まったのが2020年。一般からの投票の結果、リスタイリングする新衣装はOrigin(紫)と決まり、一度は公開間近となったのが2021年4月。

ただ、当時の予告などでは手袋がミトンか何かのような「袋」状になっており、はたしてどんな展示になるのかと不安もよぎりました。しかし、そこからさらに1年の時間を経て、リスタイリングはついに完成しました。Originの衣装を製作した伊藤聡美さんが、この展示のために新たにもう1着あの衣装を製作してくれたのだとか。もはやこれをリスタイリングと呼ぶのは憚られるほどの大お色直し。リニューアル、リメイクと呼んでもいいくらいです。

↓オリジナルを着せるのはちょっと気が引けたので、2着目を作っていただけてよかったです!

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出遅れた焦りもありつつ、「とにかく羽生氏」という気持ちでまっしぐらに羽生氏展示へ向かう僕。2年ぶりということで、展示フロアに向かうエレベーターに乗るときに「エレベーターのなかにいるブルース・ウィリスさん」に2年ぶりにビックリするという体験をしながら、羽生氏を目指します。入口付近の政治家ゾーンをすっ飛ばし、スポーツ選手ゾーンを目指します。

やがて見えてきた羽生氏蝋人形の展示スペース。どうやら場所そのものは変わっていない様子。幸いなことにこの日はなかなかの雨ということもあって、お客さんも少な目です。今ならば羽生氏と秘密のご対面ができる。少女漫画なら運命の相手と食パンくわえたまま曲がり角で激突する場面の勢いで飛び込んだ展示スペースには、いました、装いを新たに生まれ変わったOrigin(紫)の羽生氏が!

↓おおおおお、Origin(紫)の羽生氏だ!


じっくりと舐めまわすように鑑賞する僕。周囲には同じように「じっくりと舐めまわす勢」が集っており、それぞれがじっくりと舐めまわしていくものですから、太陽のまわりを惑星が周回しているような不思議な世界になっています。恋する惑星とはこのことか。いっそ、隣にあった浅田真央さんの蝋人形のように「人形のほうを土台ごとまわす」というのも手だったかもしれません。

やはり何と言っても目をひくのは衣装です。オリジナルのOrigin(紫)もメゾンコーセー銀座さんで何度か見させてもらいましたが、まさしくOrigin(紫)です。すごく細かい部分でちょっとずつ違うところもあると言えばありますが、それは「ゴッホのひまわりのようなもの」ということですし、何よりこの衣装にこもった魂がOriginそのものです。「オリジナルは気が引ける」と言ったそばからアレですが、「2着目でも気が引けるものは気が引ける」と恐縮するような気持ち。

通常の衣装展示ならガラスケースのなかにおさめられているものが、マダム・タッソー東京さんは「本人そっくりの蝋人形に触れられる」ことも大事なコンセプトであることから、何の仕切りもなく衣装を眺めることができます。そして、通りかかった運営の方に改めて確認しますと「本当に触れてもよい」とのこと。本当の本当に触っても大丈夫なものか、パーツが取れちゃいそうな気がするが本当の本当の本当に大丈夫かと念押しもしましたが、(そういう事態にならないように気をつけながら)触っても大丈夫ですとのお話。

本物のOriginに自分の手で触れることができる。その環境を守るためにも、優しくそっと触れていかないといけないですね。感染症対策の意味合いもあって触れるときにはビニール手袋着用という決まりですが、コロナ禍向けの対策が終わったあとも、手袋制は残してほしいなと思いました。ほんの少しずつでもみんなが直に触れていけば、クリーニングの頻度が増えそうじゃないですか。「地球の環境を守る」的な気持ちで衣装の状態を守っていきたいと思わされる、ありがたい展示でした。

そっと頬に手を当ててみたり、胴体を優しく撫でてみたり、指をそっと絡ませたり…衣装への気遣いもあっておっかなびっくり触れまわる僕。我ながら絶対に衣装を引っ掛けない触り方だなと自画自賛しながらのお触りでしたが、あとで思ったのは、おっかなびっくり触っていることで妙にアヤしい感じになってしまったなということ。ツンツンしたりサワサワしたりしている感じの触り方で、逆にイカンなと思いました。

「あー、羽生くんだー」くらいのテンションでやってくる「この展示が目的というわけではないお客さん」のほうが、しっかりと腰を抱きながら指を突き上げたりしていて、妙なアヤしさがなくていいなと思いました。この自然さが同じことをしてもモテる人とモテない人の差なのかもしれないなと思いました。次回は豆腐でも持つ感じで、慎重かつガッツリといきたいなと思います。

↓Origin(紫)をたっぷりと見て、触れてきました!














で、今回はリスタイリングということで、てっきり衣装が新しくなるだけなのかと思っていたのですが、人形そのものにも少し手が加わっているようです。ヘアスタイルはセットし直されていますし、表面の塗りなども新たに施されている模様。改めて2年前の写真と比べても、当時はなかった左ほほの2連ボクロが今回の展示では追加されていますし、心なしか表情も大人びた気がします。

どこまでいっても人形は人形ですので、生きて動いている本物そのものと比べたらそりゃあ違って見えることもあるでしょうが、以前の展示より羽生氏味はグッと増したと思いますし、ふとした瞬間に「あ、羽生氏」と感じられるのは、夏の思い出として十二分だなと思いました。羽生氏に会って、記念撮影をして、ほかの人がいなくなるのを見計らってそっと触れて(※秘め事感)、見つめ合ってみちゃったりなんかする…本人とする選択肢が当面ない以上、マダム・タッソー東京さんでしかこの夢は見られないのです。

僕が現場で見張っているとやりづらいという話があると思いますし、僕がサワサワしているところに出くわすとそれはそれでドン引くという話もあるだろうと思いますが、僕はほれこのようにもう行きましたので、すぐまたもう一度行くということはまずないだろうと思います。どうぞ安心してお出掛けください。そして、見て、触れて、思い出を作ってください。ほかの展示も見つつ、お台場で遊ぶと、楽しい一日になると思いました!

↓羽生氏のまわりをグルグルまわったり、サワサワしたりしてきました!














↓グルグルとサワサワを動画でまとめておりますので、当面行けない人はこちらでご覧ください!


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立ち消えになるんじゃないかとも思ったお色直し、堪能できてよかったです!