セーラームーンミュージアム 外観

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1990年代に一斉を風靡し、現在もなお国内外で高い人気を誇る少女漫画『美少女戦士セーラームーン』。本作の連載30周年を記念した展覧会『美少女戦士セーラームーン ミュージアム』が、六本木ミュージアムで12月30日(金)まで開催中。

【写真14枚】エモい…! 『美少女戦士セーラームーン ミュージアム』展示風景

原作者の武内直子が描き下ろした新作原画をはじめ、貴重なカラー原画を過去最大規模で展示するなど、600点を超える秘蔵資料が公開されている。

作品世界を体験できるさまざまなしかけが!

月刊誌「なかよし」(講談社)にて1991年から連載を開始した『美少女戦士セーラームーン』。単行本は17ヵ国語に翻訳され、アニメーションは40カ国以上で展開するなど、国内外で社会現象を巻き起こした。

作品の舞台である麻布十番にもほど近い六本木ミュージアムで開催される同展では、没入型体験シアターやホログラム原稿など、作品世界を体験できるさまざまなしかけが施され、世代を超えて楽しむことができる。

展覧会場の入り口に設置されているのは過去や未来を行き来できる「時空の扉」。この扉をくぐりぬけ、鑑賞者たちは過去の『美少女戦士セーラームーン』の世界へと赴いていく。

扉の先でまず体験するのは没入型体験シアター<セーラー・プリズム・シアター>。

4.5×8メートルの大スクリーンにアニメーションのオープニングテーマ『ムーンライト伝説』の映像、そしてセーラー戦士たちのカラーイラストが映し出され、鑑賞者たちはわずかの間にセーラームーンの世界観に惹き込まれていく。スクリーンの手前には、リアルに再現されたセーラー戦士たちのアイテムも展示されている。

庵野秀明が担当した絵コンテも展示

シアターの後に続くのは<セーラーガーディアンズ・ヒストリー>。武内直子が描いた原作の第1部から第5部の名シーンにホログラム加工が施され、きらびやかに展示されている。

続いては、アニメーションのコーナー。1992年から97年まで放送されたTVシリーズ5作品と、2014年から配信された作品、さらには2023年初夏に公開予定の劇場版『美少女戦士セーラームーンCosmos』の設定資料や絵コンテが展示されている。

『美少女戦士セーラームーンS』の一角には、庵野秀明が担当した絵コンテも展示されておりうれしいサプライズとなっている。

コレクショングッズ展示のコーナーでは、ムーンスティックなどの変身グッズ、カードダスやフィギュアなどこれまでに発売されたセーラームーンのグッズがずらりと並ぶ。

いよいよメイン展示<セーラー・クリスタル・ギャラリー>へ!

そして、同展のメイン展示となる<セーラー・クリスタル・ギャラリー>へ。

このコーナーでは、これまでのカラー原画や、この展覧会のために描き下ろした新作原画が約180点、3期にわけて展示される。武内直子が選定したカラー原画、とりわけアナログ時代のものは繊細な線や鮮やかな色づかいが目を引くものばかりだ。

ちなみに、<セーラー・クリスタル・ギャラリー>にはカラー原画のほかに、かつて「なかよし」に掲載されていたカラーページも展示されている。カラー原画にアオリ文章やタイトルロゴ、作者名などが載せられると、どのように印象が変わるのかを見比べてみるのも面白い。

再び、時空の扉を開き、現代へと戻った先にあるのは、原作グッズや、同展限定のグッズがならぶミュージアムショップや、作中のアイテムやセリフをモチーフにしたメニューがならぶカフェ。セーラームーンの世界をさまざまな角度で楽しめる仕掛けがたっぷりと施されている。

美しい原画を楽しめ、その当時の思い出にもしっかりと浸ることができる展覧会。30年の軌跡をゆっくり、じっくりとたどってみよう。

開催情報

『美少女戦士セーラームーン ミュージアム』
7月1日(金)〜12月30日(金)、六本木ミュージアムにて開催
Vol.1:7月1日(金)〜9月4日(日)
原作第1部・第2部を中心とした原画を展示予定
Vol.2:9月10日(土)〜11月6日(日)
原作第3部・第4部を中心とした原画を展示予定
Vol.3:11月12日(土)〜12月30日(金)
原作第5部を中心とした原画を展示予定