3万9800円でルンバ史上最高のコスパを誇る「ルンバ i2」が発売

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 アイロボットジャパンは7月7日にロボット掃除機ルンバの新製品「ルンバ i2」を発売。3万9800円という価格ながら機能も進化させ、コスパの良さをアピールする。

●ロボット掃除機のイメージとユーザーの満足度にギャップあり



 発表会に登壇した同社の挽野元(はじめ)代表執行役員社長は「2022年にルンバとブラーバを合わせた世帯普及率は8.3%となった。さらに普及率をアップするために取り組んでいくが、当社の調査でルンバ パラドックスとでも呼ぶような事象が分かった」と述べた。

 ルンバ パラドックスとは、非所有者のロボット掃除機に対するイメージと使用者の満足度に大きなギャップがあること。同社が実施したロボット掃除機の非所有者に対するインターネット調査で、非所有者はロボット掃除機を購入しない理由に「隅々までキレイにならなそう」「信用できない」「値段が高い」などのネガティブなイメージがあることが分かった。

 しかし、実際にルンバを購入して使用しているユーザーへの調査では、「アプリから遠隔で操作可能」「ベッドやソファなど人の手が届かないところまで掃除する」「段差センサで落下を自動回避する」など、機能面での満足度は高く、購入した金額と同等以上の満足度があると回答したユーザーの割合は9割を超えているのだ。

 つまり、ロボット掃除機を購入しない層のロボット掃除機に対するイメージと、実際に購入した層の満足度には大きなギャップが生じている。これを同社ではルンバ パラドックスと称している。

●ルンバi2は機能、性能を向上させた価格戦略モデル



 「この6月末までに値上げされた製品は約1万5200アイテムにも及び、これから生活家電はコスパが求められる時代になっていくと思う」と挽野社長は話し、この時代に対応するとともにルンバ パラドックスを払拭する製品としてルンバ i2をリリースすることになった。

 ルンバ i2はルンバ e5の後継機種という位置づけで、三つの高性能ポイントがあるという。一つは上位モデルにも搭載されているAero Force3段階クリーニングシステム。エッジクリーニングブラシで隅のゴミを掻き出す。ゴム製のデュアルアクションブラシは2本のブラシが床に密着。1本が逆回転しながらゴミを取り除く。さらにパワーリフト吸引でハウスダストまで残さず吸引する。

 二つ目のポイントはフロアトラッキングセンサで位置を把握し、無駄のない動きで規則正しく掃除を行うこと。バッテリ残量が少なくなると自動でホームベースに戻って充電し、再度、中断した場所から掃除を再開して最後まで完了する。

 三つ目はアプリ連携。清掃した箇所をClean Mapとして見える化し、ブラーバとも連動。音声アシスタントにも対応している。

 ルンバ i2にモデルチェンジとなるe5は2018年発売で、ルンバ市場最も売れた製品という。同社ではi2を日本で一番売れるルンバにするため、9月末まで通常の半額、1カ月990円というリーズナブルな価格設定によるおためしキャンペーンをスタートさせた。