同点の9回にランニング本塁打を放ったカブスの鈴木誠也

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○ ブリュワーズ 5 − 2 カブス ●

<現地時間7月4日 アメリカンファミリー・フィールド>

 左手薬指の捻挫で負傷者リスト入りしていたカブスの鈴木誠也外野手(27)が4日(日本時間5日)、敵地でのブリュワーズ戦に「4番・右翼」で先発出場。同点の9回に今季5号のランニング本塁打を放つなど、復帰初戦から2安打1打点と躍動した。

 メジャー出場は5月26日(同27日)のレッズ戦以来。敵地を沸かせたのは1−1の同点で迎えた9回表だった。鈴木は一死無走者の場面で、ここまで25セーブ&防御率1.05だったメジャー屈指のクローザー左腕・ヘイダーと対戦。2ボール後の95.5マイル(約154キロ)の速球を捉えた打球は、特殊な形状だった中堅フェンス最上部を直撃した。

 不規則に跳ね返った打球が外野を転々とする間に、鈴木は快足を飛ばし一気に本塁へ突入。最後は捕手のタッチを巧みにかいくぐりホームベースに触れると、力強く両手をたたきながら感情を爆発させた。

 鈴木のランニング弾で勝ち越したカブスだったが、9回裏に追いつかれ試合は延長戦へ。10回裏に5番手のエフロスがサヨナラ3ランを浴び逆転負けを喫した。

 それでも復帰初戦の背番号27は、第3打席の右前打も含め4打数2安打1打点の活躍。複数安打は今季6度目となり、打率は.252、OPSは.802にアップした。