テスタ×井村俊哉「投資は楽して勝てない!」テスタが日本企業個別株に集中する理由とは?

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今回から新番組がスタート! その名も『あつまれ 金融の森』(どこかで聞いたことあるような・・・)。キャッチーな名前の通り、初心者でも金融の楽しさがわかる新しい経済番組だ!

森の案内人(司会)に、2022年3月末に日本経済新聞社を退職し、現在はフリーの経済ジャーナリストとして活躍している後藤達也さんが電撃就任!


記念すべき初回のゲストは、Twitterで42万を超えるフォロワーを誇る個人投資家のテスタさんと、1日10時間以上投資活動を行っている"投資の鬼"井村俊哉さんという豪華な2名をお招き!

すでに「億り人」であるゲスト2名の投資方法を、後藤さんがじっくり解き明かすーー!



元日経記者・後藤達也さんの初司会番組!


外から見ると謎めいているが、中に入ると意外と楽しい森の世界。金融の世界をそんな森に例えたこの番組。怪しい森の世界を案内してくれるのは、日本経済新聞で長年に渡り、経済、特に金融マーケットを取材してきた後藤達也さん。

生真面目そうなイメージがある後藤さんだが、番組冒頭、日付を間違えるというお茶目な一面も披露。腕時計の日付を変えておくのを忘れたとのことで、某森のゲームのような、少しほっこりとした空気で番組がスタート。お水を飲んで仕切り直し。



派手に下げているが全面安は考えづらい?


最初の話題は直近のボラタイル(激しい値動き)について。ダウ平均・日経平均の大幅な下げや、急激な円安など不安定な相場が続いている。この状況を金融の森の大御所2名は、どのように捉えているのだろうかーー。

まず"投資の鬼"こと井村さんは「一見すると派手な下げ方をしているが、高値を取っている銘柄もある」と解説。その傾向は、ここ最近の特徴であり「全てが売られるような全面安ということはなりにくい」と主張した。大型株であっても伸びている銘柄はあり、個人投資家レベルだけではなく海外の大口の投資家も銘柄単位で見ればしっかりと買っている証拠だという。

銘柄単位で買われている株の特徴で言えば、バリュー株が買われているという。一方でグロース株は売られる傾向が強いそうだ。グロース株は、雄と呼ばれるような人気銘柄も最近では売られてしまう傾向があるという。

冒頭から的確なマーケット観を披露した井村さんに、後藤さんが「個別株の分析からマーケット全体の動きは予想できるのか」と質問。

マクロもミクロも分析し続けている井村さんだが、ミクロ=個別株の情報からマクロ=マーケット全体や業界単位の動きは予想できるという。例えば収録当時に一部の地銀銘柄が高騰しており、そのことから「日本もとうとう政策金利が上がる局面」と捉えられているのではないかと予想できるという。

大量にある個別銘柄を全て分析するには膨大な時間が必要だが、日々どのように分析しているのだろうか。井村さんは「あたりを付けて深掘りしている」という。全ての決算に目を通すが、興味がないものは流しつつ、あたりを付けたものは1銘柄100時間くらい分析をするという・・・! 良い数字の決算があっても深掘り対象外だと注視はしないそうだ。ちなみに、今深掘りしているのは、地銀・資源・エネルギー・不動産の銘柄とのこと。

国内個別株はここまで徹底分析する井村さんだが、ETF・先物などには一切手を出していないという。テスタさんに憧れて挑戦したこともあるが、ストレスが酷く、顔面神経痛に近い症状も出てしまったため、完全撤退した過去が・・・。金融の森の中でも、向いている森と向かない森があるようだ。



テスタが日本企業個別株に集中する理由


井村さんパートが白熱して長くなってしまったが、ここでようやくテスタさんが登場。トレード金額は日々ツイートしているが、銘柄をツイートしない理由は「ツイートによって相場が変動するリスクがあるから」だそう・・・! 相場をツイート1つで動かしてしまうほど影響力がある男というわけだ(法的にグレーという背景もある)。

そんなテスタさんも中心は日本企業の個別株だ。プラスして日経平均先物と、日本円のリスクヘッジレベルで米国個別株を少しやっているという。


天才トレーダーのテスタさんに、井村さんが「トレードの知識があれば商品・暗号資産など、チャンスを増やせると思うが、なぜやらないのか?」と質問すると、テスタさんは「しんどい」とやらない理由をきっぱり回答。

“しんどい”理由は、日本企業個別株は9時〜15時と株式市場が開いている時だけのトレードで良いが、商品や暗号資産は24時間トレードが可能だからだそう。
また、同じトレードであっても、株のチャートとFXのチャートでは意味合いが違うこともあり、新たに勉強する必要もあるという。さらに頭の中でチャートがごっちゃになるリスクもあり、“しんどい”とのこと。

広くて深い金融の森。全てを把握することは天才であってもつらいということが分かった。



結局、株式投資って始めるべきなの?


お2人の投資話を聞いていたら、だんだん不安になってしまったのが、当番組のオリジナルキャラクター・フアンガルー(心配性のカンガルー)。ちまたに飛び交うような「投資で5万円が1億円に」のような世界を夢見て軽い気持ちで始めようと思ったら、ガチ勢しか勝てなさそうな気配。果たして初心者でも良いことはあるのだろうかーー。


井村さんもテスタさんも「投資は楽して勝てない」という厳しいご意見は一致。一方で、井村さんは「自分の責任で100%コントロールできる稀有な仕事。しかも見返りは超巨大の可能性がある」と投資の魅力を力説。テスタさんも「一般の労働者の労働時間よりもおそらく少ない時間で一般の方よりも多く収益を上げているのは事実」と魅力を語った。

物価高にも関わらず賃金上昇は見込みづらい世の中だが、初心者も株投資を始めるべきなのだろうかーー。その答えは、日経テレ東大学にあるかもしれない!


「日経テレ東大学」YouTubeチャンネルで配信中!です。お見逃しなく!

※番組情報
【テスタvs井村俊哉】株式投資の達人がやってきた!あつまれ金融の森【後藤達也MC新番組】

司会:
後藤達也(経済ジャーナリスト)

出演:
テスタ(個人投資家)
井村俊哉(個人投資家、株式会社Zeppy代表取締役社長/CEO)

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テレビ東京コミュニケーションズと日本経済新聞社が「本格的な経済を、もっとたのしく学ぶ」をコンセプトに立ち上げたガチで学べる経済バラエティYouTubeチャンネル。