マンUのポルトガル代表のC・ロナウド【写真:Getty Images】

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ナポリ移籍の可能性に触れ、近年のユナイテッドの落ち込みを象徴する事象として紹介

 イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドに所属するポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの周囲が騒がしくなってきた。

 昨夏、イタリア1部ユベントスからユナイテッドに加入したが、わずか1シーズンでクラブを離れたい意向を示したという。英紙「デイリー・エクスプレス」は、ロナウドには複数の選択肢があるとし、その1つを驚きとともに報じている。

 昨夏、マンチェスター・シティへの移籍が合意間近と報じられたロナウドは、急転直下でユナイテッドへ復帰し、多くの話題となった。復帰して最初のシーズンで公式戦38試合に出場して24得点3アシストを記録して健在ぶりを見せたが、クラブは6位にとどまり、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を逃している。

 ユナイテッドと2年契約を結んだロナウドは、これまでのキャリアで19シーズン連続してCLに出場してきた。しかし、新シーズンもユナイテッドでプレーを続けることになれば、この記録は途絶えることになる。

 自身のCL連続出場記録が途絶えることも受け入れていたなか、ユナイテッドが今夏の移籍市場で十分な補強ができていないことから、クラブの野心に不満を感じ、改めて退団を考慮し始め、すでにクラブにその意思を示したという。

 ポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキのスペイン1部FCバルセロナ移籍が報じられているドイツ1部バイエルン・ミュンヘン、ユナイテッドと同じイングランド1部チェルシーがロナウドの獲得に関心を示していると報じられてきた。そうしたなか、「デイリー・エクスプレス」は、かつてアルゼンチン代表FWディエゴ・マラドーナ氏も所属したイタリア1部ナポリが移籍先に挙がっていると伝えている。

 記事では、「12か月前であれば、ロナウドがナポリへ移籍することなど、考える余地もなかった。いかにこの数年間で、ユナイテッドが悪い状態になっているかを示している」と、イングランド屈指の名門の落ち込みを示す事象として紹介している。

 新たにオランダ人のエリック・テン・ハフ監督を招き、建て直しを図ろうとしているユナイテッドだが、サッカー界の象徴的存在でもあるロナウドの去就によって、より大きな注目を集めることになりそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)