シャルケでは主にCBとしてプレーしたが、新天地では守備的MFとしての起用が濃厚だ。(C)Getty Images

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 現地時間7月2日、ドイツ1部のボルシア・メンヘングラッドバッハは、マンチェスター・シティが保有している板倉滉の完全移籍での獲得を発表した。契約は2026年6月末までの4年間で、背番号は「3」、移籍金は500万ユーロ(約7億円)+ボーナスと報じられている。

 ローランド・ビルクスSDは、「コウはとてつもなく強い走力と戦術的な規律を備えた選手で、6番を含むDFの様々なポジションでプレーできる」と期待を寄せるなか、現地メディアも今回の移籍をすぐさま報道。大手紙『Bild』は、「イタクラはグラッドバッハのゲームを秩序立てるために、守備的MFの中心的存在として期待だ」と伝えている。

「グラッドバッハは、チーム最大の補強ポイントを補った。ビルクスは、この夏の移籍で『明確な6番』とサインすることを最重要課題としていた。まさにこのタイプの選手が今まで欠けていたのだ。イタクラを獲得したことで、監督の(ダニエル・)ファルケは『夢のような6番』を手に入れたのだ!

 昨シーズン、シティからレンタルされたこの選手は、シャルケでリーグ戦31試合(4ゴール)に出場し、いくつかの優れたパフォーマンスにより、2部リーグで最高のCBの1人となった。日本のA代表では、これまで12試合に出場し、1得点を記録している」
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 また、専門誌『kicker』もやはり、「ファルケは、主に中盤の空いたポジションを埋める、多才なディフェンスプレーヤーを手に入れた」と訴えている。

「イタクラは、シャルケでは通常CBでプレーしていたが、フォールズ(ボルシアMGの愛称)では守備的MFとして考えられている」

 堅実な守備はもちろん、果敢な攻め上がりからゴールまで奪える決定力や、高次元でのユーティリティ性も売りの板倉。過去5度のブンデスリーガ制覇を誇るドイツの古豪でも、存在感を存分に示せるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部