白いノースリーブでBBQに来た女。体のラインが出る服装に、男が受け取る“あるサイン”とは…
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
-果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?
できなかった答えあわせを、今ここで。
今週のテーマは「次の約束までしたのに、一夜で男の態度が変わった理由は?」という質問。さて、その答えとは?
▶【Q】はこちら:交際前に体の関係を持ってしまったけど、男から“付き合おう”と言われた!この時の男の心理は…
日曜6時。隣でガサゴソと音がして、思わず目が覚めた。
それと同時に、頭がフリーズする。
― あれ…?昨日何があったんだっけ?
寝ぼけていた頭を一生懸命叩き起こし、昨夜のことを思い出してみる。
― そうだ、愛美と一緒に帰って、そのまま寝たんだった…。
しばらくすると、愛美は背中を向けて再びすやすやと寝息を立てながら寝てしまった。その後ろ姿を見ながら、早く起きてコーヒーでも飲もうかなと考えていた。
でも結局、1時間くらい経っただろうか。愛美がようやく起きてくれた。
「拓也くん、おはよう。今何時?」
「愛美ちゃん、おはよう。今7時過ぎくらいかな」
その後8時を過ぎてようやく僕の家を出て行った愛美。そんな彼女を見送りながら、僕はあることを考えていた。
「付き合おう」と言ったはずの男。だけど真意は…
A1:すべては、ゴールのためのリップサービス。
愛美と出会ったのは、食事会の席だった。
サラサラと靡く綺麗な髪に、白くて透明感のある肌。身長は160cmくらいだろうか。華奢だけれども“出るべきところは出て”いて、「スタイルのいい美人だな」というのが第一印象だった。
しかし遅れて行った僕は一番ドア側の席に座り、愛美は一番奥の席。しかもその会は6人もいたので、その日は愛美とほぼ話すことなく終わった。
ただその翌日。グループLINEで盛り上がり、同じメンバーでBBQへ行くことになった。
そしてそのBBQの日。僕と愛美は急接近することになる。
友達が予約してくれていたのは、都内のルーフトップにあるBBQスペースだった。
ビールを飲みながらワイワイとしていると、愛美が一生懸命肉を焼いてくれている姿が目に入った。
細身のデニムに、上は体のラインが見えるノースリーブ。愛美はスタイルの良さが際立つような格好をしており、それが絶妙な“隙”にも見えた。
「拓也くん、お肉焼けてるけど食べてる?」
近づくと、笑顔で肉を取り分けてくれた愛美。前回はほとんど話せなかった分、今日はたくさん話そうと思っていた。
「愛美ちゃん、ありがとう!愛美ちゃんもちゃんと食べて。肉は男性陣に焼かせればいいし」
「私は大丈夫だよ〜。お料理するの、好きだから」
「え!愛美ちゃん、料理する人?」
「もちろんだよー。ほぼ毎日自炊してるし」
今日の服装を見る限り、男心のツボは押さえている。そのせいか、愛美は男性への扱いがこなれているように思えた。
「意外!毎日飲み歩いてそうなのに(笑)」
「ひどくない?(笑)」
「でもそのギャップがいいね。最高」
それに話すととてもいい子で、純粋な感じに少し驚いた。ただ話したいなと思うと同時に、妙に体のラインが出ていて色っぽい愛美のことをもっと知りたくもなった。
だから、週末の話題になった時のこと。
「愛美ちゃん、週末とかは何してるの?」
「ネイル行ったりヨガへ行ったり…。拓也くんは?」
「僕は温泉とか好きで、週末プラッとドライブ兼ねて行くことが多いかな」
「1人で!?」
「うん、ひとりで。今度良ければ一緒に行こうよ」
この会話に、深い意味はない。会話の流れ的にそうなっただけだし、この時点で詳しい日程は決めていない。
“もし行けるならば、行ってもいいかな”くらいの軽いノリで発した言葉だった。
もちろんこの時点では、本当に温泉へ行く可能性も残っていた。でもこの後の行動で、僕は愛美とは“一夜限りの関係性でいいな”と思ってしまった。
それはほんの些細なことなのかもしれない。でも僕としては、一気に白けてしまったのだ…。
自ら、ワンナイトに成り下がってしまった女のNG言動とは!?
A2:目的達成のための甘い嘘。
BBQが昼から開催されていたため、イイ感じに酔っ払っていた僕たちは21時くらいにお開きとなった。すると、愛美が帰りたくなさそうにしている姿が目に入ってきたのだ。
「中途半端な時間だな…」
これは、誘ってほしいというサインなのだろうか。
「もしよければ、このあと2人で飲まない?愛美ちゃん、まだ飲める?」
「うん、飲めるよ♡」
こうして2人で飲むことになった僕たち。けれどもこの時点でお酒も入っていたこともあり、この後の展開に淡い期待も抱いていた。
「僕の家の近くでもいい?」
「もちろんいいよ!」
この会話でさらにその期待値は上がる。さらに店に入ると早々に酔っ払った愛美を見て、僕は今夜の流れが確信に変わった。
「お昼から飲んでるからかな…。結構酔っ払ってきちゃった」
「俺も。……じゃあこのあと、うちに来ない?」
「え?どうしようかな…」
迷っている感じを醸し出してきた愛美。でも、ここまで来たら帰らないだろうなともわかっていた。
なぜなら今日は僕と話すときに妙に距離が近かったし、どちらかと言えば自ら“誘って”と言っているような態度だったから。
「さすがに、付き合ってない男性の家に行くのはちょっと…」
「なんで?僕は愛美ちゃんのこと、真剣に考えたいなと思ってるよ」
「ほ、本当に?」
こうして、僕の家にやって来た愛美。
アッサリ過ぎて拍子抜けもしたけれど、別にそこに恋愛感情はないのでいいだろう。そう思いながら僕の家へ上がり、寝室へ行こうとして上を脱ぎかけた瞬間。
愛美の言葉に、僕は一気に白けてしまった。
「ねぇ、付き合うってことでいいの?」
― え?今このタイミングで、それを言う?
どうして、今それを聞くのだろうか。男女2人お酒が入って、そして男性の部屋に来た。もうそういう準備もしている。
この瞬間に「付き合ってるの?」と聞かれたら、「YES」と言うしかない。さすがにこの状況で「いや、付き合ってないよ、ただの遊びだよ」なんて言う馬鹿はいないだろう。
だから僕の答えは、一択だった。
「うん、いいよ」
そしてそのまま体を重ねた僕たち。もちろん、朝になれば僕の気持ちはさらに冷めている。
― ちょっと重いなぁ…。もっとカジュアルな関係で良かったんだけど。
もう少し遊んでから…いや、体の関係を重ねてから交際するという選択肢はあったかもしれない。でも最初から愛美に“真剣交際を見据えて…”のような雰囲気を出された瞬間に、一気に萎えた。
なぜなら、重過ぎるから。
時に、男は嘘をつく。ゴールを決めるために…。
そして早速彼女風を吹かせたのか、朝になってもなかなか帰らない愛美が鬱陶しくも感じてしまった。
一夜の関係から始まる恋愛もあると思う。
でもその時の鉄則は、追わないこと。そして重くならないこと。
必死感が出ると、男はそそくさと逃げていく。今回の場合もたった一夜のことなのに、急に真剣になった愛美を見て、僕はフェードアウトを決めた。
▶【Q】はこちら:交際前に体の関係を持ってしまったけど、男から“付き合おう”と言われた!この時の男の心理は…
▶1話目はこちら:「この男、セコすぎ…!」デートの最後に男が破ってしまった、禁断の掟
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そこじゃないんだけど…女が引く瞬間