書き連ねてきた6冊の“ざんげノート” 青木瀬令奈が悲願3勝目へすべてをぶつける(撮影:米山聡明)

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<資生堂レディスオープン 3日目◇2日◇戸塚カントリー倶楽部(神奈川県)◇6570ヤード・パー72>
優勝争いを演じながらも2位で終わった「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」の後、青木瀬令奈は敗因が3日目にあるとした。「悪いなりに(パープレーで)我慢はできたけど、優勝するには足りなかった。伸ばせなかったのが悔いに残っています」。その反省を生かして、今大会ではそのムービングデーに5バーディ・1ボギーの「68」。スコアを4つ伸ばして、トータル11アンダーの単独首位に浮上した。
昨年優勝した「宮里藍 サントリーレディス」からつけ始めたという“ざんげノート”が好スコアにつながった。「常に勝利を意識すること、自分自身の気持ちの整理、ゴルフに対して向き合う時間を作る」ことを目的として始めた日課は、いつしか6冊目に突入。そのなかでサロンパスの敗戦を振り返ったときに課題として挙がったのは「甘さというか、ブレーキをかけてしまっていた。突き詰めてできなかった」というメンタル面だった。
その一つがコース内での修正だった。サロンパスの3日目。最終的にパープレーで終えたのだが、メジャーのセッティングへの恐怖も相まって、対応が後手に回ってしまった。結果的に「修正できた」と成長を感じた一方で、「もっと早くしていれば…」という悔いもあった。
反省を生かし、この日は出だしからスパイスを加えた。ドライバーの調子が上がり切らないため、ティの高さを変えたのである。「ティショットをとにかく曲げたくない。たとえ飛距離は落ちても、いいところから打つことが大事」と普段より2センチほど低くした。その結果、この日フェアウェイを外したのはわずかに2回。「いい位置から打てた」とピンを狙うショットでチャンスにつけて、前半からバーディを積み重ねた。
「勝つことだけを考えてきた一年です」。転戦にプレイステーションを持ち歩くほど好きだったゲームも断ち、マンガも断ち、勝利だけを考えてきた。「あしたも恐れずに行きたい。気持ちにブレーキをかけると良くない。そのなかで落ち着いてできれば勝ちが見えてくる」。もうざんげも反省もいらない。これまでの集大成を見せつける。(文・秋田義和)
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