自身が役員をしている会社で採用面接をしていたというひろゆき氏。応募者の選考をするときに必ずチェックしていたことがあるという。ひろゆき氏ならではの履歴書の見方や、必ずしていた質問、意外な採用基準とは。近著『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』(プレジデント社)で書ききれなかった内容を特別公開する――。

■ひろゆきが面接官のときに必ず聞く質問

就職やアルバイトなどの採用面接が苦手な人っていますよね。僕もたまに「どうしたら採用されやすくなりますか?」と聞かれることがあります。

僕は日本に住んでいた頃、自分が役員をしている会社の採用面接に立ち会っていました。面接官側からすると、面接って普段まったく接点のない人と話ができるので、けっこう楽しいんです。

僕が面接官をするときには、必ず聞く質問があります。

それは、「休日に何をしているか?」です。

なぜ休日の過ごし方を聞くかというと、休日は時間も限られているので、だいたいその人が本当に好きなことに時間を使うからです。暇な時間にやることは、その人の人生で本当にやりたいことや興味があることなんですよね。

なので、趣味の話はわりと深掘りして聞いたりします。ほぼ全員に聞きますね。

撮影=松永学
2022年1月、パリにて撮影。 - 撮影=松永学

■優秀な人材を見つけるための履歴書の見方

意外かもしれませんが、履歴書の学歴はしっかり見ます。

一般的に採用面接というと、出身大学に目がいきがちですが、僕はどこの中学、高校に行っていたのかを重視しています。というのも、僕は「中学か高校のどちらかでも偏差値が高い学校に行っていた人は、総じて優秀である」と考えているからです。

偏差値の高い大学を出ていても、付属の中学高校からエスカレーター式で入学して、勉強しないで入った人も多いんですよね。もちろん、すごく勉強していい大学に入る人も、中にはいるんですが。

偏差値が高い中学や高校を卒業したのにFランクの大学に行ったり、最終学歴が高卒という人って、勉強をサボったりしただけで、けっこう地頭が良かったりするんですよね。

地頭がいいけど最終学歴が高卒やFランク大学卒の人は、一般企業があまり採らなかったりしますが、採用してみるとちゃんとパフォーマンスが出たりするので、費用対効果がいいんです。

なので、どこかの段階である程度、偏差値が高い学校に行っていた人は、採用して外れたことはありません。

高学歴の人は引く手あまたですし、能力が高いと給料も高くなります。そういう優秀な人は、採用しても転職してしまうんですよね。

僕がやっている会社は中小企業なので、高学歴の人は当然、上場企業とかで働いたほうがキャリア的にはいいので、転職率が高いという理由もあります(笑)。

なるべく安い給料で長くいてくれて、能力の高い人を雇いたいという中小企業は、応募者の中高の偏差値を見るといいと思います。

■欠点は自分だけの武器になる

あと、外国育ちとか中卒とか、変わった経歴は重視しますね。

中卒である程度の実績がある人は、学歴に頼らずに成果を出しているということなので、仕事はできるのだろうとわかります。中卒ということで、おそらく人よりも荒波にもまれているでしょうし。おまけに、上場企業などでは中卒だと足切りされたりするので転職しづらいという点も、雇う側としてはプラス材料です。

もちろん、転職は必ず発生することなので止めもしないのですが、転職されると会社はまた採用しないといけないのでコストがかかるんです。まあ、転職してくれると取引先が増えたりもするので、メリットもあるんですが。

僕の知り合いに、中卒でIT企業の経営者になった人がいます。その人は、いつも初対面の相手に「自分は中卒だ」と自己紹介するんです。経営者なので学歴なんてどうでもいいと思うのですが、中卒って言うと珍しがられて、相手が話に食いついてくるそうです。

その人自身は仕事ができるにもかかわらず、「言っておくと有利になるカード」があるから使っているわけです。

このように、マイナス要素だと思いがちな欠点も、使い方しだいで、自分にしかない武器に化けます。なので、コンプレックスや過去の失敗もあえてさらけ出してみると、あなたの手持ちのカードになったりします。

写真=iStock.com/designer491
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/designer491

■面接で自分を盛るウソをつくのはアリ

応募者にとっては、採用面接は自分をアピールする場ですよね。その際に、少しでも自分をよく見せようとウソをつく場合もあるでしょう。僕は面接で自分を盛るウソは、ついていいと考えています。

僕は採用側になるので、できることならウソをついてほしくはないとは思っていますが、世の中にそういうウソをつく人はいるので。採用側としては、自分を盛るウソをつく人がいるよね、という前提で見ざるを得ないですよね。

一般的に採用面接で“盛る”のは当たり前なので、ウソをついて自分をよく見せる人が来たら、「あ、そういう能力があるんだな」という認識になります。

ただ、面接でウソだとわかった場合、僕はめっちゃ詰めて確認します(笑)。

でも、そのときにうまい切り返しができる人なら、まったく問題ありません。

営業などで話を盛ったりするのは当然なので、自分を盛れる能力があって、ウソがバレたときにもちゃんとリカバリーできる能力があるのなら、それは一つのスキルですからね。

もちろん、採用したら、「仕事ではウソをつくとトラブルになることもあるから、気をつけてね」とは言います。

ただし、社内の報告とかでウソをついたら、僕はめっちゃ詰めます。その能力を使ってはいけないときに使うのは違うよね、と(笑)。

人を騙(だま)してお金をとるウソはよくないのですが、就職という目的のために自分を盛ることくらいは、かわいいもんです。

■ひろゆきが顔採用をするワケ

面接というと顔採用が問題になったりしますが、僕は男女問わず顔採用はします。

語弊があるかもしれませんが、顔が悪い人を採らないという意味ではありません。

なぜそうするかというと、顔がいいと人前に出たときに、何だかんだ言っても営業的な部分でうまくいったり、つながりを築きやすかったりするんですよね。

仮に能力がある人でも、いざ働いてもらうと、うちの会社でその能力が発揮できない場合もあります。でも、顔って、能力としては見れば100%確定していますし、それがそのまま使えるので、むしろハズレないんですよね(笑)。

西村博之『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』(プレジデント社)

東大卒だからといって本当に優秀かというと、働いてみないとわからないですけど、かわいいやカッコいいは次の日も同じなのでハズレない(笑)。不確定要素が少ないスキルなんです。

僕の経験で言えば、見た目がいい人のほうが、性格がいい人の割合が高いんですよね。

赤の他人が自分に対して好意を持って接してくるのか、悪意を持ってくるのかというときに、見た目のいい人には、基本的に好意的に人が接してくるんです。だから、見た目のいい人は「人は悪意は持っていないだろう」という前提になりがちなので、素朴にいい人の割合が高い気がします。

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ひろゆき(ひろゆき)
2ちゃんねる創設者
東京都北区赤羽出身。1999年、インターネットの匿名掲示板「2 ちゃんねる」を開設。2015年に英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。YouTubeチャンネルの登録者数は150万人。著書に『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』(プレジデント社)など。
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(2ちゃんねる創設者 ひろゆき)