張本勲が阪神移籍寸前で巨人へ…涙で頭を下げた「吉田義男のアドバイス」

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 1975年のシーズンオフ、日本ハムの張本勲は、阪神・吉田義男監督の誘いで阪神入りがほぼ確定していた。ところがこれがひっくり返り、巨人入団へと話が進んでしまう──。

 そんなかつての球団移籍の内幕を明かしたのは、YouTubeチャンネル〈日本プロ野球名球会チャンネル〉に、6月26日に出演した張本氏本人である。

 子供の頃から巨人ファンだった張本氏にとって、巨人入りは願ってもない話だったのだが、2日ほど返事を保留。どうするべきか、最初に誘ってもらった吉田監督に相談すると、

「よかったなぁ。東京だし、巨人好きだし、頑張りや!」

 清々しく電話でエールを送られたのである。張本氏は言う。

「男泣きしましたよ。涙がボロボロって出てね。受話器を持って西の方見てね、頭を90度下げましたよ」

 75年、第一次吉田政権の1年目は3位。同じくこの年から巨人で指揮を執る長嶋茂雄監督(6位)に勝りはしたが、76年は2位でペナント制覇成らず。優勝した巨人との2ゲーム差に苦汁を飲んだ。

 76年の張本氏は最多安打を獲得。ベストナインにも選出されており、もし阪神に張本氏が来ていたら…と思わずにはいられない。

(所ひで/ユーチューブライター)