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 日経平均株価は低調な動きが続く。だが、個別に見ればコロナショックの影響を引きずり、業績のよさが株価に反映されていない企業も多い。配当期待で買うか、値上がりに期待するか、それとも両方を狙うか。株の賢者たちが’22年後半から期待できそうな銘柄をピックアップする。

◆大型株の配当+値上がりで7%のリターンを目指す

 複数の大型株を長期保有し、安定した配当収入を得ている長期株式投資氏。まさに堅実路線の投資家である彼は、「7%運用を目指すなら、配当利回りが3〜4%の大型株で株価が上がりきっていないものを選ぶ戦略が堅い」と話す。

 彼の分析手法は、過去のPER(株価収益率)のレンジを参考に、現在の株価の割安・割高具合を判断するというもの。そこで注目しているのが伊藤忠商事だ。

「伊藤忠はほかの商社株が買われるなかで、チャイナリスクや地政学的な懸念から売られています。現在のPERは7.7倍で、過去3年のレンジが5.7〜13.5倍なのを考慮すると、下限に近く割安といえる。配当利回りは3.55%なので残り4%分くらいの上昇は期待できると思います」

 同様に、花王も有望だ。

「花王は33期連続増配を発表しているのに、配当利回りは2.7%で、’10年ぶりの低水準なのです。つまり株価は割安。また、同社のPERの最大値は30倍で最小値は19倍。現在は22.16倍なのでこの点でも割安感が見えますね。第2四半期以降は、原材料高騰による値上げが業績にポジティブな影響を与えそうだし、買いが入れば4%くらい上がる可能性は十分にあります」

 さらに、小型株の三洋貿易も面白い存在だという。

「三洋貿易は基本的に減配しない会社です。業績は右肩上がりの状態で、市況が悪化しているときも安定経営。自己資本比率は68.3%ですし、有利子負債は30億円、利益剰余金は320億円と申し分ありません。コロナの影響で株価が低迷しているので、配当利回り約4%に加えて3%ほどの値上がりは期待できるかと」

 三洋貿易の単元購入額は10万円以下。投資初心者でも買いやすいのも魅力だ。

※データは6/30時点、予想PER、予想配当利回り

◆賢者が注目する銘柄

●インカムゲインも期待できる「出遅れ商社株」
伊藤忠商事(東プ・8001)

●値上げを追い風に業績回復に期待
花王(東プ・4452)

●約10万円で買える増配予想の小型株
三洋貿易(東プ・3176)

【個人投資家 長期株式投資氏】
9.1万人のTwitterフォロワーに投資スタンスや買い増し銘柄を発信している。高配当銘柄を中心に投資し、’21年の受取配当は223万円

<取材・文/週刊SPA!編集部>

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