2打差逆転で栄冠 岡田晃平が四国勢2人目の日本一に(提供:日本ゴルフ協会)

写真拡大

<日本アマチュアゴルフ選手権 最終日◇1日◇広島カンツリー倶楽部 八本松コース(広島県)◇7229ヤード・パー72>
男子アマチュア日本一の称号を射止めたのは、東北福祉大3年の岡田晃平だった。「日本アマ」には2016年に初出場。5度目の出場でビッグタイトルをその手におさめた。
高知県出身の岡田は9歳からクラブを握ると、2016年には「日本ジュニアゴルフ選手権」(12〜14歳の部)を制するなど、メキメキと頭角を現した。高校は地元の明徳義塾高に進学し、17年にはJGAナショナルチームの一員として腕を磨いた。18、19年と「四国アマ」を連覇。21年の「日本オープン」では決勝ラウンドを戦い、42位タイに入っている。
「まだ実感はないです。僕が優勝していいのかというか…。福祉大だと蝉川(泰果)先輩とか鈴木(晃祐)先輩とか、ナショナルチームのメンバーの方もいますし、そういう中に割って入って勝てたのはすごくうれしいです」
謙虚に優勝を喜んだ岡田だが、そのプレーは堂々たるものだった。首位と2打差でスタートし、前半3アンダーをマークしてトップに並ぶと、後半でも4バーディ・2ボギーとアクセルを踏む足をゆるめず。東北福祉大の先輩・蝉川、日大4年の古川龍之介を僅差でかわした。
四国出身選手としては2016年の亀代順哉以来2人目となる栄冠に、「僕が初めて出場した時に亀代さんが優勝していて、印象に残っていた。すごく憧れはありました。(地元の)高知でお世話になった人もたくさんいますし、恩返しという意味でこれ以上ないと思います」。同じ明徳義塾高→東北福祉大のルートをたどった大先輩・松山英樹も成しえなかったタイトル奪取を喜んだ。
しかし、これで岡田の日本アマが終わったわけではない。大学3年の岡田にとって、来年は2005、06年のキム・キョンテ(韓国)以来となる大会連覇がかかる。
「日本で活躍して賞金王を取った後に、アメリカとかヨーロピアンツアーとかに出て、世界を知りたい。松山(英樹)選手だったり(世界アマランク1位の)中島啓太選手だったり、すごく良いプレーヤーがたくさんいる。そういう選手に負けないように頑張ります」
偉大な先輩に続くべく、大きな夢に向かって歩み始めた20歳。来年、ディフェンディングチャンピオンとして帰ってきたとき、その姿は一回りも二回りも大きくなっているはずだ。
<ゴルフ情報ALBA.Net>