“浮気した彼氏”と別れなかった女性のリアル「突然の別れ話にパニックになって…」

愛する人が自分以外の異性に好意を向ける、手を出すことは、誰だってつらいこと。
これで同棲を解消しました!許せなかった彼女の行動 #7「始まりは“お米”」
浮気されると愛情が消えたり信頼できなくなったり、ふたりのその後は破局だけかと思いますが、別れることなく交際を続けている女性もいます。
ふたりの間に大きな溝を作る浮気ですが、考え方は人それぞれ。
実際に浮気をした彼氏と別れなかった女性たちのリアルについて、ご紹介します。
「別れられない理由」は何なのか
「女好きで有名」な年上の彼との出会い
「今の彼氏は10歳年上、ダイエット目的で通い始めたジムで知り合いました。
『バツイチで独身、子どもと恋人はナシ』と笑顔で自己紹介されたのを覚えています。
40代なのに引き締まった体をしていて顔もイケメン、女の人には常に優しい言葉遣いでレディファーストが当たり前で、モテる人です。
会社の男性社員にはない大人の余裕みたいな雰囲気に、最初は憧れるだけだったのですが、筋トレマシンの使い方を教えてくれたりトレーニング後に飲み物をおごってくれたり、『がんばっていて偉いと思うけど、無理しないでね』と声をかけてくれるのがすごくうれしくて。
気がつけば好きになっていて、彼に会うためにジムに通う感じになっていました。
仲良くなったジム友の女性に『◯◯さんって素敵だよね、本当に彼女いないのかな』と話したら、『あの人、女好きで有名だよ。入ったばかりのかわいい女の人ばかり狙うって』と茶化されてちょっとショックを受けたけど、気にせず彼のことを追いかけていました。
私の気持ちに気づいたらしい彼からジムの後の食事に誘われて、そのうちジムの外で会うようになり、ある夜『好きだ』と言われました。
その日のうちにホテルに行き、彼と付き合えることになった私は夢を見ているような気分で幸せでしたね。
「別の女性と仲良くする彼」への違和感
お付き合いはしばらくは順調で、一緒にジムに行くだけじゃなくて買い物やドライブデートもして、週末は私の部屋に泊まりに来る日々でした。
私服のセンスがいい彼を見るとドキドキするし、食事に行けば私が気が付かないうちに会計を済ませているスマートさにときめくし、こんな人の彼女でいる自分がうれしかったですね。
ただ、気になったのはジムに行くときは『一応ほかの人の目があるから、付き合っていることは隠して今まで通りの距離感でいよう』と何度も言われたことで、不満はないけれど『彼女がいることは周りに知らせてほしいな』とは思いました。
あるとき、知らない女性とトレーニングルームの隅で話す彼を目撃し、女性を観察していたら新しく会員になった人とわかりました。
ジム友さんの『入ったばかりのかわいい女の人ばかり狙う』という言葉が一瞬蘇りましたが、“浮気なんてしない”と信じていて……。
でも、その女性と笑顔で話す彼はその後も見かけることが多くて、胸がざわざわするのは人目を避けるみたいにコソコソとしているのですよね。
私がいるので気を使っているのかなと思ったけど、そうだとしても、ふたりの距離が近くて顔を寄せながらひそひそ話をする様子はイヤでした。
思い切って彼に『最近◯◯って人とよく話しているけど、知り合いか何かなの?』と聞いたら、『え、どうして名前を知っているの』と答えをはぐらかされ、“彼氏に近づく女性をチェックする彼女”みたいな言われ方に違和感を覚えました。
『そういうの、あまりうれしくないなあ』と呆れたように言われてしまい悲しかったけど、それ以降も彼とその女性の親密さは変わらずで、私とのデートは比例するように減っていきました。
見えてきた彼氏の「本性」
彼について『女好きで有名だよ』と話してくれたジム友さんに思い切って相談すると、付き合っていることを初めて知った彼女は『え、そうだったの!?◯◯さんと付き合っているとばかり思っていた……』とその女性の名前を挙げて驚いていました。
私がジムに来ていないときに、ジムの駐車場でその人と楽しそうに話していたり、スマートフォンを見せあって笑い合っていたり、『だいぶ距離が近いから』恋人なのだろうと思ったそうです。
初めて聞く彼の姿に、ずっと寂しかったのが怒りになって『私がいないときにジムで別の女性と仲良くするのはやめてほしい』と彼にLINEを送りました。
すると、数時間後に届いた彼からの返事は『別れよう』で、突然の別れ話にパニックになりました。
理由を聞くと『◯◯さんを好きになった』とはっきり書かれていて、別れたくない私は
『嫌なことを言ってごめんなさい、悪いところは直すから、別れたくないです』
と必死に気持ちを伝えました。
会いたいと言っても『忙しいから』と断られ、話していくうちに
『別れないけど、◯◯さんと仲良くしても文句を言わないこと。不満があるなら別れる』
という“ルール”が決まっていました。
そのときの私は、何よりも関係が終わらずに済んだことが一番うれしくて、そのおかしさを考える余裕がなかったですね……。
「耐えるばかり」のお付き合いでも
ジム友さんに報告すると、『それって、彼女公認で浮気するってことじゃない。信じられない』と呆れたように言われました。
別れたほうがいいと説得されたけど、自分からお願いしたことだし、彼のことを諦めきれなくて。
彼とその女性が仲良くするところを見たくないので、ジムには行っていません。
連絡がない夜や約束を断られた週末は『あの人と会っているのだろうか』と不安になりますが、それをぶつければ『別れよう』と言われるに決まっているし、あまり考えないようにしています。
彼はお願いすれば会ってくれるしお泊りもしてくれるし、今は愛情を取り戻すためにがんばるしかないと思っています」(32歳/セールス)
何のためにお付き合いを続けるのか
上記のふたりは今も交際が続いていますが、状況としては「彼氏が自分以外の女性と仲良くする姿を見てもじっと耐える」ことが変わらず、不満も寂しさも伝えられない窮屈な関係です。
それでも彼女が別れられないのは「もう一度好かれたいから」で、“浮気する彼氏”であっても諦めることができません。
好きになったときの、男性の魅力に鮮烈な刺激を受けたことが忘れられず、「そんな男性に好かれる自分」を捨てられないのだな、と見ていると感じます。
ですが、すでに別の女性への関心ばかり強くする彼氏に執着したところで、本当にその願いは叶うのでしょうか。
「何のために交際を続けるのか」、もう一度現実をしっかり見つめることも重要です。
「浮気を許すこと」の覚悟
自分が別れたくないからと、彼氏の浮気を許す女性は大勢います。
「がんばっていれば、また好きになってくれる」と信じるのは悪いことでは決してないですが、その努力が本当に自分を幸せにしてくれるのか、彼氏が報いてくれるのかどうかまで考える姿勢を忘れてはいけません。
彼氏の浮気を許すことは、その後どんなお付き合いになるのか、「一方通行の努力でも文句を言わない覚悟」が必要です。
気をつけないといけないのは、許された彼氏のほうが「別れたくないと言ったのはそっちだから」と関係の主導権を握ることです。
愛情を取り戻したい彼女の気持ちを見ず、我慢する様子を放置する姿が果たして「恋人」として正しいものなのか、冷静に考えてみましょう。
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浮気をされても別れることができないときは、「自分はどうありたいのか」の本音から目をそらさないことが肝心です。
また好かれたいのなら相応の努力は必要ですが、同時に「彼女がいながら別の女性に手を出す男性」を好きでいる価値は本当にあるのか、客観的に見ることも自分を救います。
何のためにお付き合いを続けるのか、誰のためなのか、彼氏に振り回されず自分の気持ちに集中する時間を持ちたいですね。