ユニクロは、地球をより良くする活動に貢献するキャンペーン「JOIN:POWER OF CLOTHING」を7月1日からグローバルで実施する。

同キャンペーンの発表と合わせて、タレントの井上咲楽さん、"令和のお魚王子"こと鈴木香里武さんを迎えた海洋ごみ問題を学ぶ特別授業が行われた。



○「JOIN:THE POWER OF CLOTHING」キャンペーン

同社が7月1日よりグローバルで順次実施するキャンペーン「JOIN:THE POWER OF CLOTHING」は、ユニクロがこれまで行ってきた環境に配慮したサステナビリティ活動に、ユーザーも買い物を通して参加してもらうことを目的としている。



同キャンペーンは「買ってJOIN」「学んでJOIN」の2つの取り組みから成り、ユニクロ店舗およびオンラインストアで実施する。ユーザー自身が海洋ごみ問題などの地球が抱える課題に関する情報に触れることで、地球をより良くする活動につながるという。

「買ってJOIN」では、回収ペットボトルを再生したリサイクルポリエステルを100%使用した「ドラえもん サステナモード」をモチーフにした商品をはじめ、リサイクル繊維やブルーサイクルジーンズなどJOINキャンペーン対象商品全54品番商品を購入すると、ユニクロを展開するファーストリテイリングが、売上から100万USドル(約1億3000万円)を日本財団に寄付し、海洋ごみを減らす活動に役立てるという企画。

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「ドラえもん サステナモード」のアイテムも

「学んでJOIN」では環境問題を学び、活動するための特設サイトをオープン。ユニクロのグローバルブランドアンバサダーらがキャンペーンへの参加を呼びかけるメッセージや、LifeWearスペシャルアンバサダーの綾瀬はるかさんがサステナビリティ活動を伝える動画のほかにも、海ごみ問題を学ぶことのできるスペシャルコンテンツを多数公開する。



また、UNIQLO TOKYOおよびユニクロ原宿店には7月31日までの期間限定で、ペットボトルの回収に協力すると回せる「巨大ガチャマシン」が登場。洗った使用済ペットボトルを持参し、回収ボックスに入れるともらえるガチャマシン専用コインを使って回すと、JOINキャンペーン商品の「ドラえもん サステナモード」のアイテムや非売品ポケッタブルバッグ、オリジナルビッグステッカーなどがプレゼントされる。定員数は各日1人1回、平日は80名、土日祝日は160名。

○幼魚から海ごみ問題を考える特別授業も

また、発表会にはスペシャルゲストとしてタレントの井上咲楽さんと岸壁幼魚採集家の鈴木香里武さんが登場。「海洋ごみ」など地球が抱える問題について学ぶ特別授業も行われた。

左:タレントの井上咲楽さん、右:岸壁幼魚採集家 鈴木香里武さん

「岸壁幼魚採集家」の鈴木さんは、漁港で幼魚を採集し研究を行っているそう。「魚の赤ちゃんである幼魚は体が小さい分、工夫をして身を守らないと食べられてしまうため、目をごまかして生き残っています」。



漁港は色々な浮遊物が溜まるため、様々なごみも多いが、幼魚がくっついて利用していたり、空き瓶が住処になっていることもあるという。「ごみ=悪者、だと興味を持ちづらい面もあるかもしれませんが、これを利用している幼魚のたくましさを見ると、ごみに対する興味の持ち方がかわってくるかもしれません」と鈴木さん。

また鈴木さんの解説を聞いた井上さんは、「ごみはない方が良いですし深刻な問題ですが、あったらあったで魚が使えるものにしていますね。魚たちが順応してくれることに感謝しないといけないし、今の段階で止めなければいけないかなと思います」とコメントを寄せた。