[6.29 J1第15節延期分 G大阪 2-0 広島 パナスタ]

 J1第15節延期分が29日に開催され、暫定16位のガンバ大阪はホームで同4位のサンフレッチェ広島に2-0で勝利した。5試合ぶりの白星を手にし、連敗を4でストップ。J1参入プレーオフに回る16位から、残留圏内の12位に浮上した。

 直近のリーグ戦から中2日のG大阪は6人、中3日の広島は2人の先発メンバーを変更。互いに3-4-2-1のミラーゲームとなる中、広島がボールを握って攻め込むが、相手の集中した守備を崩し切れない。

 すると、耐えていたG大阪が先にスコアを動かす。前半36分、右サイドのMF齊藤未月からのクロスがGK大迫敬介に触られてファーへ。MF黒川圭介がMF藤井智也と競り合いから左足を振り抜き、低い弾道のシュートをゴール右に突き刺した。

 黒川の今季2点目で先制したG大阪は、前半39分に追加点を奪う。齊藤のシュートが左ポストに当たった流れからパスをつなぎ、ペナルティエリア内中央のこぼれ球にFW坂本一彩が反応。ターンから右足でネットを揺らし、J1初得点を記録した。

 2点を追いかける広島はハーフタイム明けから積極的に交代カードを切り、攻撃のギアを上げる。後半24分には右サイドのFKから途中出場MF柴崎晃誠がクロスを送り、DF荒木隼人がドンピシャのヘッドで合わせるも、ゴール右へ外れた。

 広島は後半33分に5人目の交代枠を使い、MF青山敏弘をピッチへ。広島一筋の36歳はJ1通算430試合出場を達成し、OBの森崎和幸氏が持つクラブ歴代最多のJ1出場記録に並んだ。

 ところが後半36分、相手の右CKの競り合いでFWドウグラス・ヴィエイラが右膝付近を負傷し、同38分に担架で運び出される。すでに交代カードを使い切っていた広島は10人での戦いを強いられ、そのまま0-2でタイムアップ。7試合ぶりの黒星を喫し、連勝は4で止まった。