左から香川照之、新木優子、竹内涼真、平手友梨奈。「六本木クラス」にかけて両手で6とCを作る“6C”ポーズを披露
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 韓国ドラマ「梨泰院クラス」を竹内涼真主演で連続ドラマとしてリメイクする「六本木クラス」(テレビ朝日系で7月7日スタート、毎週木曜夜9時〜※初回10分拡大放送)の制作発表記者会見が29日にテレビ朝日本社で行われ、竹内をはじめ新木優子、平手友梨奈、香川照之らメインキャストが集結。「梨泰院クラス」の原作者で韓国版ドラマの脚本も担当したチョ・グァンジンも韓国から駆けつけ、キャストから「作品の一番どこが好き?」「この衣装どう?」など次々に質問が寄せられた。

 本作は、チョ・グァンジンのウェブ漫画「六本木クラス〜信念を貫いた一発逆転物語〜」とパク・ソジュン主演による韓国ドラマ「梨泰院クラス」(2020・Netflix)を原作にした日韓共同プロジェクト。日本最大の巨大外食産業「長屋ホールディングス」の跡取り息子・長屋龍河(早乙女太一)が引き起こしたある事件により絶望の淵に立たされた主人公・宮部新(竹内)が、跡取り息子とその父で事件をもみ消した会長・長屋茂(香川照之)に罪を償わせるべく復讐を誓う。

 劇中、香川と対立する竹内は「昨日もバチバチのシーンを撮影しました(笑)。現場では、香川さんがアイデアを出してくださったり、お芝居を投げかけてくださって、いろんな球を受けて。すごくいいセッションができています」と充実した表情。その言葉を受け、香川も「竹内さんは1本芯が通っていて、その竹内さんの軸の周りを僕が回っていられる」と信頼をにじませた。一方で、新の初恋の相手で後に長屋ホールディングスに勤めることになる楠木優香役の新木は、六本木での撮影に触れ「新と、平手さん演じる麻宮葵、そしてわたしが演じる楠木優香の3人で六本木の街を走るシーンがあったのですが、車を確認しながら赤信号を気にしなくてはいけないなど、六本木での撮影ならではの大変さを痛感しました」と振り返った。

 そして、韓国から駆け付けた原作者のチョ・グァンジンは、キャストと初対面し「とても不思議な感じがしますし、またとても嬉しくて、光栄です」と挨拶。本作の制作にあたりチョが平手を麻宮葵役に推薦した話が明らかになっているが、その真相を聞かれたチョは、「ちょうど映画『響-HIBIKI-』を見ており、平手さんが演じていた鮎喰響と、『梨泰院クラス』のチョ・イソ(キム・ダミ)の役の感じが似ているなと思いましたし、イメージや演技面でも、平手さんにやっていただくと合うんじゃないかと思い推薦しました」と答えた。それを聞いた平手は「すごくありがたいなという気持ちでいっぱいです」と恐縮していた。

 竹内から「原作も書かれて、脚本も担当されて、まさにこの作品を自分で作り上げられましたが、この作品のどこが一番好きですか?」と尋ねられると、「『梨泰院クラス』ではセロイとイソ、『六本木クラス』では新と葵ですが、このふたりが出会うシーンですね」と答えたチョ。「ふたりが出会うことによって、これから何かが叶っていくんだというスタート地点になりますので、一番好きなシーンです。また、韓国版と日本版とでは少し違うのかもしれませんが、ふたりが出会って、葵が新に対して言う『夢を叶えてあげる』というセリフも好きです」と話していた。

 最後には「韓国に『梨泰院クラス』があり、日本に『六本木クラス』があって、どちらも信念というテーマ自体は同じだと思いますが、日本で作られる以上、もうひとつの新しい作品だと思っています。とても期待していますし、応援しています!」とエールを送った。(石川友里恵)