ユウクリは6月27日、「クリエイターの仕事満足度」アンケート調査の結果を発表した。調査は4月18日〜5月18日、現在第一線で活躍中のグラフィックデザイナー・Webデザイナーを中心としたクリエイター411名を対象にインターネットで行われた。

年収についての満足度

まず、年収についての満足度を調査したところ、約40%が「満足・やや満足」と回答。その割合を雇用形態別にみると、正社員が約34%と最も低いのに対し、派遣、パート・アルバイトは約57%と高く、これについて同社は、「同一労働同一賃金による待遇改善が一因としてあるかもしれない」と分析している。

【雇用形態別】クリエイターの平均年収

次に、現在の年収について、雇用形態別に分析してみたところ、正社員・契約社員は、30代のクリエイターが最も多く、年収幅は「300〜400万円未満」と「400〜500万円未満」がいずれも25.3%で最多。

派遣、パート・アルバイトは40代のクリエイターが最も多く、年収幅は「300〜400万円未満」が38.2%と圧倒的。フリーランス、個人事業主は他雇用形態に比べ20代が最も少なく、30〜40代のクリエイターが77%を占めている。その年収幅は、「200〜250万円未満」(30.6%)が最多となった一方で、700万円以上の年収層はフリーランスが正社員よりも多く、キャリアや職種によりバラつきがあることが分かった。

【年代別】クリエイターの平均年収

年代別に年収を見てみると、正社員、契約社員が約62%を占める20代では、グラフィック系のクリエイターがやや多め。その年収は、「200~300万円未満」が約45%を占める結果に。なかには「500~600万円未満」(8.2%)など高年収を得ているクリエイターもいるが、やはり20代はキャリアの基盤を作る年代と言えそう。

正社員とフリーランスが大半を占める30代では、最もデジタル系のクリエイターが多く、その年収は、「300~400万円未満」(25.2%)がボリュームゾーン。20代よりも500万円以上のボリュームも増え始めており、年収アップをしてきていることが伺えた。

フリーランスが比較的多い40代では、半数以上がグラフィック系のクリエイター。その年収は、20代と30代に比べ「500~600万円未満」~「1500万円以上」の各項目の割合も増加傾向に。しかしながら、40代では、正社員よりもフリーランスや派遣などで働くクリエイターの割合が増加したことにより、全体的にそれぞれの項目の割合が細分化されてきている。

50代はさらにフリーランスの割合が増え、派遣、パート・アルバイトの割合も最多。ジャンルはグラフィック系が7割超を占め、その年収は「300~400万円未満」(27.9%)がボリュームゾーン。また、40代に比べ「500~600万円未満」~「1500万円以上」の層は減少している反面、第一線で活躍しているクリエイターも多いのが特徴的。50代も40代と同様、フリーランスが比較的多い層のためか、全体的にバラつきが見える結果となった。