オースティン・バトラー

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 俳優のオースティン・バトラーが28日、現在行っている映画『エルヴィス』ワールドツアーのラストとしてバズ・ラーマン監督と来日し、東京・朝日ホールで実施されたイベントに出席。エルヴィス・プレスリーの悲願だった来日を果たすことができ「彼の夢を叶えることができました」と感無量な表情を浮かべていた。イベントには玉城ティナ、新しい学校のリーダーズも参加した。

 本作は、数々のミュージシャンに影響を与えた伝説のロックミュージシャン、エルヴィス・プレスリーの半生を描いた物語。『ムーラン・ルージュ』などのラーマン監督がメガホンをとり、彼の波瀾に満ち溢れた真実の物語を描く。

 日本でのコンサートを望んでいたエルヴィス。残念ながら、エルヴィスの願いは叶うことはなかったが、バトラーは「彼が日本にやってこられなかったのは、一番の悲劇だったのかもしれませんが、こうしてエルヴィスの夢を僕が叶えることができました」と笑顔を見せると「この素晴らしい物語を、今日いらっしゃった皆さんと分かち合えることは、本当にすごいことです」と感激した表情を浮かべる。

 バトラーにとっては今回のツアーが初来日。エルヴィスが劇中で着ているピンクの衣装にちなみ敷き詰められたピンクカーペットでファンとの交流を楽しむと「何度ありがとうと言ったかわからないぐらい、温かい歓迎を受けました」としみじみ語る。

 メガホンをとったラーマン監督は「今まで経験したことがないほどエルヴィスについてリサーチしました」と語ると「そんななかコロナのパンデミックがやってきて、もしかすると映画をつくることができないかもしれないと思ったんです。でも我々はコロナに負けなかった」と胸を張る。

 さらにラーマン監督は「作品を一生懸命つくり続けて完成しました。先日グレイスランドで(エルヴィスの元妻の)プリシラ・プレスリーに映画を初めて観ていただき、認めてくださったんです」と笑顔を見せると「そして全米でナンバーワンの興行を記録しました。それはとても嬉しかったのですが、なによりも、映画館に人が戻ってきてくれたことが一番の喜びです」と映画というエンターテインメントがまた盛り上がりを見せていることに安堵の表情を浮かべていた。

 さらにラーマン監督は玉城から「ライブシーンは興奮しました」と感想を聞くと「『華麗なるギャツビー』の続編があったら、ティナさんをオファーします」とニヤリ。玉城も「しっかり録音しておいてくださいね」とちゃめっ気たっぷりに応じていた。(磯部正和)