NATO首脳会議(29〜30日)が開かれるスペイン・マドリードのバラハス国際空港に到着した尹大統領夫妻=28日、マドリード(聯合ニュース)

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【マドリード聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は今回の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議出席を機に韓国とNATOの協力を強化する。韓国とNATOの新たな戦略的協力関係のため、今年下半期に「韓国・NATO協力パートナーシップ」を締結する方針だ。

 国家安保室の金泰孝(キム・テヒョ)第1次長はNATO首脳会議が開かれるスペイン・マドリードのプレスセンターで開いた記者会見で、「今回のNATO首脳会議は韓国のグローバルパートナーシップを拡大するという意味がある」と述べた。NATOが韓国と日本、オーストラリア、ニュージーランドといったアジア・太平洋地域の主要国を招き、インド太平洋地域までパートナーシップを拡大する状況で主導的な役割を果たすという説明だ。

 尹大統領はNATOのストルテンベルグ事務総長との会談を機に、NATOとの協力パートナーシップを具体化する。大統領室関係者は「今年下半期に新たな韓国・NATO協力プログラムの締結を約束することになる」としながら、「各種の経済安保の激しい競争の中で軍事安保協力を越えて韓国とNATOがどのような新しい戦略的協力関係を結ぶのかについて文章化することになる」と説明した。ベルギー・ブリュッセルにNATO韓国政府代表部を設置するのもその一環だ。

 尹大統領は28日午後3時50分(日本時間午後10時50分)、オーストラリアのアルバニージー首相と会談し、公式日程をスタートさせる。

 また、ストルテンベルグ氏と会談。スペイン国王フェリペ6世が主催する晩さん会にも出席する予定だ。

 尹大統領は今回の外遊で9カ国・地域の首脳と個別会談を行う予定だったが、フランスが加わり、10カ国・地域に増えた。韓オーストラリア首脳会談に続き、29日にはオランダ、ポーランド、デンマーク、30日にはチェコ、英国、フランスと首脳会談を開催する。欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長、カナダとルーマニアの首脳とは略式で会談する。

 今回「パートナー国」として招待された韓国、日本、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国による首脳会談も調整を続けている。

 尹大統領は29日午後3時(日本時間午後10時)に始まるNATO首脳会議で約3分間演説する。国際社会の連携によってのみ自由と平和が保障されることを強調。北朝鮮核問題と関連し、NATO加盟国が韓国を一貫して支持してきたことに謝意を示し、北朝鮮の非核化に向けたNATOの協力を要請する方針という。