株式投資関連の記事も書く。が、投資顧問資格を持たない身。故に、個別銘柄を取り上げる時には「注目するに値するのではないか・・・」と、最後は「曖昧」に〆る。

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 だがそろそろ終活を考えても不思議はない年齢。時価:3ケタ台(10万円以下で株主になれる)で「絶対に売らない」を前提に、「株価パフォーマンスはそこそでOK」。そんな銘柄を僅かな「遺産」のつもりで、買ってみたいと思い始めている。

 探してみた。とにかく、「下値は堅い。値動きの幅は限定的」な銘柄である。要は、ポイントは「好配当(利回り)」。容易には出会えなかったが、漸く候補企業を巡り合った。

 グランディハウス(東証プライム)。栃木県を始め群馬・埼玉・茨城・千葉の関東県で、土地開発から戸建て分譲事業を主に手掛けてきた。今年から東京都での展開も始めている。

 前3月期は「16.4%増収、74.9%営業増益、49.8%最終増益、6円増配30円配」。そして今期は「5.75%の増収(580億円)、1.2%の営業増益(40億700万円)、0.6%の最終増益(26億円)、2円増配32円配」計画。四季報業績欄の見出しを失敬すると【横ばい】。総売上高の90%以上を占める不動産セグメントの前期の状況を覗くと、こんな具合。

 『埼玉県のショールーム開設(昨年10月)に伴い本格的な分譲を開始。関東全都県での販売が開始。総販売棟数は前期比148棟増の1510棟と、過去最高になった。2022年オリコン顧客満足度調査建売住宅ビルダー関東部門で全調査項目1位となり、3年連続総合1位を獲得した。結果、売上高は前期比15.3%増の510億2400万円、営業利益は88.7%増の32億7200万円となった』

 グランディハウスを調べ始めた段階で、気になる点があった。建築材料販売を行っているという点だった。周知の通り「ウッドショック」が指摘されている。だが結果的には「35.4%増収、80.7%営業増益」。サプライチェーンがそれなりに整備されている、と捉えホッとした。

 さて現実的に、前記した「私の終活銘柄」の条件を満たすのか。過去9年半余りこの株を保有し続けていた場合の株価パフォーマンスは、2倍強。あと10年生きるとして、これくらいのパフォーマンスを残してくれれば申し分なし。時価(500円台前半)の予想税引き後配当利回りは4.8%弱と上々。そして最も注目したのは、2016年3月期の4円増配に始まり連続増配中。記した様に今期も2円増配32円配。

 思惑通りにことは進むか!?