『ストレンジャー・シングス』シーズン4、シリーズの醍醐味である2つの設定をあえて封印

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Netflixの大ヒットミステリーアドベンチャー『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。“シリーズの生みの親”マット&ロス・ダファー兄弟が、シーズン4では、シリーズの醍醐味でもある2つの設定をあえて封印したという意外な戦略を打ち明けた。

1980年代の小さな町ホーキンスに突如出現した〈裏側の世界〉をきっかけに巻き起こる事件を、ホーキンスの仲間たちが力を合わせて解決へ立ち向かうミステリーアドベンチャー『ストレンジャー・シングス』。

本作で監督&製作総指揮&脚本を務めるマット&ロス・ダファー兄弟は、「この作品をみんなに愛されるよう進化させていくために、毎シーズン必ず違うチャレンジを用意しています」と、製作当初から大切にしてきた思いを告白している。

しかし、シーズン4では、シリーズの醍醐味のひとつでもある“ホーキンスという町の中で限定して巻き起こる物語”と“イレブンの超能力”という2つの設定をあえて封印し、作品に新たな魅力と進化をもたらしたことを打ち明けた。

“離れ離れにすることで、面白い人間関係を描く”

シーズン3までは、人々が生きる世界とは別次元の〈裏側の世界〉から脅威が幾度となくホーキンスという小さな町に襲いかかり、その度に住人たちが団結し立ち向かうストーリーが描かれてきた。そしてシーズン4では、“シーズン3で起きた衝撃の出来事”をきっかけにみんながホーキンス・カリフォルニア・ロシアと離れ離れになる中、史上最大の脅威となるヴェクナが襲来する。

これまでのシリーズと大きく異なる特徴的な設定について、マット・ダファーは「シーズン4を特徴づけているのは、“離れ離れになっている”という事実です。そして、バラバラに展開されるこれらの物語は、段々と、まるで何かに導かれるように一つの物語へと集約されていきます。とてもユニークなシーズンになっています」と解説。

また、ロス・ダファーが「離れ離れにすることで、とても面白い人間関係を描くことができました。これまでほとんど関わりがなかったキャラクター同士の絡みもあります」と明かし、マイクの姉であるナンシーと、これまでスティーブと行動を共にすることが多かったロビンとの組み合わせなど新しい絡みも描かれている。ホーキンスという小さな町の中だけで限定的に起こる展開の妙に頼り切りすぎることなく、物語の規模を拡大させることでスペクタクルを創造しつつ、これまで描いてきた愛されキャラクターたち同士のさらなる化学反応も生み出している。

そして、これまでも〈裏側の世界〉からの脅威をはねのけ、ホーキンスの住人たちを幾度となく救ってきた“イレブンの超能力”。しかし、シーズン3のラストで、あることをきっかけに力が使えなくなってしまう。シーズン4ではヴェクナに立ち向かうための力を取り戻すべく、かつての“パパ”ブレンナー博士らと手を組み、力を手にした当時の記憶を辿ることとなる。

マットは「今シーズン、イレブンは自らのあらゆる過去と向き合わなければなりません。これは彼女の心をひどく傷つけることでもあります。忘れてしまいたいと思っていた数多くの出来事に立ち返り、追体験しなければならないわけですから。そしてこれこそが、今シーズンの原動力でもあります」と語り、イレブンの力を使えないものとすることで、彼女が自身の過去と向き合う展開を生み出し、観る者はこれまで謎に包まれてきた〈研究所時代のイレブンの過去〉の秘密を知ることになるようだ。

シーズン4最終章の“ヴェクナ”との決戦に向けて、これまで以上に成長したキャラクターたちと常に進化していく物語の展開に期待。『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4のVol.2は、7月1日(金)よりNetflixにて独占配信開始。シーズン1〜シーズン4の前半エピソードVol.1までが現在配信中。

(海外ドラマNAVI)