日本サッカー協会(JFA)の須原清貴専務理事が23日、理事会後の記者会見を行い、EAFF E-1選手権での声出し応援に言及した。

 男女の日本代表が参戦するE-1選手権は7月19日から27日にかけてカシマ、豊田スで開催。現状の政府ガイドラインに従えば、声出し応援を実施するためには収容率を50%に制限する必要がある。

 須原専務理事は「観客の皆さんの声は大切な要素。お声を出していただくのが本当の日常だと考えている。Jリーグでもいろんなトライをしてくださり、テストをしながら、いろいろと考えてやってくれている」とJリーグでの段階的解禁を前向きに受け止めつつ、「われわれとしては代表戦の場合、満席にしていくことが大前提となっている」と指摘。「満席にしていく上で声出しをしていただける環境は整っていない。まだ数日あるので、状況が変わるかはわからないが、われわれは満席にしていきたい。その前提の中で自治体の皆さんと話し合いをしていきながら受け入れられる方向性を考えていきたい」と現状のガイドライン下での声出し解禁に慎重な姿勢を示した。

 また中国が開催権を返上したアジアカップ2023の代替開催については「検討している」としながらも「決まったものは何もない」と述べ、アジアサッカー連盟(AFC)から回答を求められている期限の6月30日まで議論を継続する方針を示した。

(取材・文 竹内達也)