チェルシー行きが浮上したラヒーム・スターリング photo/Getty images

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アーリング・ハーランド、フリアン・アルバレスと2人のFWが加入することになるマンチェスター・シティ。そのため前線の人員整理は必須であり、ガブリエウ・ジェズスとラヒーム・スターリングが放出候補となっている。ジェズスに最も興味を示しているのはアーセナルで、スターリングはチェルシーだ。

英『Sky Sports』によるとチェルシーはシティに対し、3500万ポンド(日本円にして約58億円)でスターリング獲得のオファーを提示する可能性があるようだ。トーマス・トゥヘルはスターリングを称賛しており、前線で起用したいと考えているという。しかしシティはスターリングの売却に6000万ポンド(日本円にして約99億円)を要求しており、2500万ポンドと大きな開きがある。スターリングは継続したプレイタイムの確保を希望しており、チェルシーがそれを保証するのであればチェルシーは現実的な移籍先である。

スターリングの強みは得点力とスピードだ。17-18シーズンから5年連続でリーグ二桁得点を記録しており、シティでも得点源の一人である。ボックス内でのポジショニングはよく、触れればゴールという場面が多い。ただそのシーンで触れない、もしくは上手くミートできないことも多くビッグチャンスを逃して批判されることがある。

シティでは自陣に引く相手との対戦が多いため生きにくいが、ある程度のスペースがあればスピードを武器にドリブルで敵陣を切り裂くことができる。3トップであればどのポジションでも起用できるユーティリティ性も魅力であり、怪我が少ない。チェルシーはバルセロナのウスマン・デンベレ獲得も目指しており、トゥヘル監督はサイドで脅威になれる選手が欲しいのだろう。チェルシーは3バックが基本のチームだが、ウイングを採用する[4-3-3]など新しいスタイルにスターリングのようなドリブラーが必要なのかもしれない。

ただ難しいのは金額であり、6000万ポンド級の活躍はシティでは見せられていない。とくにビッグマッチで消えてしまうのが評価低下につながっており、シティでも序列を下げてしまっている。3500万ポンドで獲得が可能なら移籍金を支払うべきだが、そうでなければ契約が切れる2023年まで待ってゼロ円で獲得するのがベストだといえる。