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夢から覚めなければ、夢は終わらない!

週末にお出掛けしてきた3年ぶりの開催となる「ファンタジー・オン・アイス」は文字通り魔法のような時間でした。土曜日と日曜日、2公演に渡って参加し、さらにそれを帰宅後にテレビ放映で見返し、何度も何度も堪能しました。見るごとに楽しさが深まり、感動と興奮が甦るかのようでした。夢心地のまま、とても気分がよい月曜日を迎えられそうです。

↓魔法のショーで、夢の時間を過ごしてきました!

幕張公演の最終日となる日曜日、現地のホテルに一泊していた僕は早くから会場周辺にいました。ホテルのチェックアウトからしばしの待ち時間、幕張メッセのベンチに座って前日のおさらいと当日の予習を行ないます。まず第一の課題として、曲は知っているけれどうろ覚えだったスガシカオさんの「午後のパレード」を聴き込みました。この曲が公演のオープニング曲となっており、羽生結弦氏を始めとした世界のスケーターが踊るのですが、ぜひ一緒に踊りたい、そう思っての予習です。

目覚めのコーヒーなどを引っ掛けながら、PVを見てダンスの予習をする時間。すでに遠くから風に乗ってスガシカオさんの歌声が聞こえてきています。リハーサル中でしょうか。同じ時代を過ごし、何度もその歌を聴いてはいたものの、ライブを見る機会があるとは想像していなかったお相手とひょんなことから巡り合った奇跡。こういう出会いでまた新しい興味が広がるのも嬉しいことです。ベンチで振付の練習をするアヤしい男を周囲がどう思っていたかはさておき、充実の朝となりました。

パンフやグッズは前日購入済であったので、会場入り後はノンビリと過ごします。座席に向かう道すがら、会場のショートサイド中央から改めて全景の撮影なども行ないます。真横には大きなテレビカメラ。この日の公演はCSでの生放送と映画館でのライブビューイングも予定されていました。全国の観衆と大規模にコネクトしていく宴のはじまり。おお、これはパレードのようだなと思います。もしかしたら、そんな祝祭感を求めた結果が、オープニング「午後のパレード」の選曲だったのかなとも思います。

↓みんなこの位置から記念撮影していましたね!

迎えた公演開始の時間。羽生氏はキレッキレの動きで登場し、ショートサイドセンターのカメラにイケ散らかしています。カメラに指を向けて「来いよ」と手招きするような動き。僕のなかの敏腕刑事・銭形は「ヤツはとんでもないものを盗んでいきました。私の心です」と第一級恋愛指名手配として羽生氏を国際的に追いかける勢いです。あの動きをされたらヒト・ネコ・イヌ・イルカあたりまでは一網打尽でしょう。まったくもってけしからん。いいぞもっとやってください。しゅき。

そして予習万全で備えてきたオープニングアクト「午後のパレード」へ。予習の成果は早速活かされ、僕は羽生氏らの踊りにしっかりついていきます。前日の公演の内容は「光の向こうで神が踊っていた」くらいの記憶しか残っていないのですが、二度目ということで鑑賞の解像度も上がってきました。そこで思ったのは「PVのまんまやん…」という見事な再現ぶりでした。「大体PVの感じ」どころではなく「忠実再現」の域でした。

PVを見て覚えた踊りがそのまま現場で通用することはもちろん、PVの間奏にあったダンサーによるソロパートを意識して北京五輪アイスダンス金メダルのパパダキス・シゼロン組によるソロが演じられるなど、この楽曲の世界を忠実に再現しようとする意欲的な構成のオープニング。ツアーが進んだら最終的にサビのダンスを観衆全員で踊れたりするんじゃなかろうかと思います。PVというお手本があって、実際の公演の様子も放映されたのですから。小さい手振りでやっただけでも、めちゃめちゃ楽しくてブチ上がりました。

そして、その思い出を引きずりながら見たテレビ放送の録画がまた素晴らしかった。「案の定」ではありますが羽生氏は歌を口ずさみながらのダンスですし、振付が見事に決まっています。テレビカメラの解像度で見ると「おっ、キミはうろ覚えやな?」となる瞬間もあるものですが、羽生氏にかぎってはそういうところがありません。覚えただけではなく、身体に叩き込んできたなという印象。たとえ全員がうろ覚えであったとしても「座長の俺を見ろ」と言えるくらいに仕上げてきたんでしょうね。うむ、この映像は鬼リピ確定です。

↓スガマニアの皆さんにも「我々のアレやん」とお喜びいただけた模様です!

スガマニアでスケオタという人は最高に楽しい演目でしょうね!

ライブで一緒に踊るのって、超楽しいですからね!

オープニング後も「楽しい」の波は留まりません。このあたりはプロデュースの妙だと思いますが、公演全体にリズムと流れがあって、飽きさせないショーです。そして何より演者が見事です。技術があって、個性が際立っていて、それぞれがこの公演でどういう役割を果たすのかしっかり意識しながらのショーになっています。単純に面白いということだけではない「エンターテナー」が揃っています。魅せてくれます。すべてのアイスショーがそうなわけではないですよ、というのは率直に思います。

まぁそうやって2回楽しんで、テレビで録画を見て改めての繰り返しになってしまいますが、まいちゃん(※すでに三原舞依さんと他人行儀で呼ぶ理性がない)は最高でしたね…。僕のなかの敏腕刑事・銭形(再登場)も「ヤツもとんでもないものを盗んでいきました。私の心です」と第一級恋愛指名手配として舞依ちゃんも確保に向かう勢いです(※恋泥棒一味のメンバーと思われる)。

現場で目が合って心の臓がズキンとしたのも相当でしたが、改めてカメラで見ると最初から最後までけしからん動きしかしていない。曲のイントロではアイドル風の頬杖をするわ、スキーのウェーデルンでもするみたいに滑るわ、カメラに指差しするわ、かかとで立つわ、「スピードに乗って」の歌詞にあわせてあえて大袈裟に加速するわ、何度も何度もハート作るわ、極めつけは「幸せへのゴール」で指差しジャンプなどしておるわ。どこの!天使の!プロデュースかと!鬼リピするぞ!

こういう演技を見ると、競技スケートだけでは汲み取れない何かがあるなと感じずにはおれません。「ピョンと飛んで指を差したから何なんだ」と言われたらその通りだというのは百も承知なのですが、何かが確かにそこにあるのです。それが何なのかわからないし、それを得点に換算できる気もしないのですが、何かが間違いなくそこにある。舞依ちゃんに限らず、そういう何かを堪能できるようなショーでした。「捨て演目」というのがなかったなと思います。いいものをたくさん見ました。

↓スタンドで何人か溶けている人を目撃しました!



そうした盛り上がりを最後にしっかりと受け止めるレジェンドがいることも、改めて幸せなショーだったなと思うところ。よくぞ来てくれましたのパパシゼ組がトリの前で披露した北京五輪金メダルの演目には、この目で見られたことに感謝するばかり。どの時代、どの場所でのショーであったとしても大トリにふさわしい素晴らしさでした。

その演技を受けて、さぁ大トリをつとめさせていただきますと出てこれる、そのことに対して大観衆がそうこなくちゃと待っている、これぞメガスターだなと思います。満を持して登場の羽生氏は、この日もスガシカオさんとのコラボで「Real Face」を披露します。羽生氏が場内に登場すると、地響きしてスタンドが揺れたようで(※興奮で気づかず)、終演後に場内では「羽生揺れだったのか地震だったのか」の議論が交わされていたほど。

ワルワルのコワコワな羽生氏が閉塞感を蹴り飛ばしながら演じていく「Real Face」は、演技を重ねたことでさらにキレを増すよう。「舌打ち」こそジャンプ中で見えないものの、改めてテレビでじっくり見ることで、細かな動きまで見られて味わいが深くなります。「舌打ち」アクセルでは弾むような着氷後の動きを見せてこの演目ならではのジャンプにしていますし、水を被る「ずぶ濡れ」の演出では紙コップを投げる勢いがさらに加速し、演技前後を見比べると紙コップと一緒にブレスレットまで飛ばしてしまった模様。アクシデントなのでしょうが、ライブでギタリストがピック飛ばしたり、ドラマーがドラム壊して投げたりする系の演出のようでもあり、これはこれでアリと思いました。

そしてとにかく顔が一貫してワルい!しかも単なるワルではなく一周まわったワルさがある。KAT-TUN自身もこの曲を少年時代のナイフのようなワルさから、大人になって現実を乗り越えながらまだ純粋で無垢なワルさを失わずにいようとする「リアル」を歌う楽曲へと進化させていますが、羽生氏もそういう世界を広げているのかなと思います。ただワルいのではなく、ワルさを失わずにいたいよねという、一周まわったワルとしての。僕のなかの敏腕刑事・銭形も左手の薬指に手錠をかけながら「ヤツはとんでもない…」(※以下略)


↓僕がブレスレットを拾っていたら左手の薬指に返したかった!

「寂しい」「終わらないで欲しい」「帰りたくない」とマスクのなかで声を殺しながらのフィナーレ。広瀬香美さんの「ロマンスの神様」でオーイェーしながら、名残を惜しみます。そんな寂しい気持ちにロマンスの神様がお土産をくれたのでしょうか。たぶん、おそらく、思い込みかもしれないけれど、もしかしたら、僕は羽生氏からファンサをもらったような気がしているのです。

フィナーレで場内を周回する際、公演中にお気に入りのようだった両手でハートを作るポーズをしましたところ、「ん?」という感じで同じハートを返してくれたのです。「今こっち見たんじゃん?」と思いながら、もう一周まわってくるときに今度は頭の上に両手を置く形でのハートをやりましたところ、チラ見された感じで頭の上に手を置くハートを返してくれたのです。

これは自意識過剰かもしれませんし、同じようなことを思っている人がたくさんいそうですが、カンチガイできる程度のタイミングで同じ動きが重なることが連続したのは確かです。見てくれた気がする、ファンサをもらった気がする。その可能性を抱き締めておれば、寂しさは感じずに済むのです。僕が座っていたのはスタンド上層なので、まぁ現実的にはない話かもしれませんが、本人に確かめなければわからないカンチガイは覚めない夢のようなもの。覚めないならそれで十分ですし、覚めないからこそ長くつづく。

もしもこの世に魔法があるとすれば、「夢」なのかなと思います。カボチャの馬車が突然現れることはなくても、夢があればなりたい自分に近づけることがある。王子様と結ばれることはなくても、夢があればいつか現れる運命の人にふさわしい自分でいられるよう自分を磨きつづけることができる。夢は遠回りをしながら望みを叶え、魔法と同じことを起こしてくれることがある。このショーの魔法は、覚めない夢を僕に残してくれた。

だから何だと言われると困りますが、

確かに何かが僕の心のやらかい場所に残った。

それを勇気や元気として、頑張っていきたいと思います。

2日連続同じ話で恐縮ですが、それぐらい楽しかったので、これから行かれる方もどうぞお楽しみください!

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なお、確信強めのほう(両手ハート)はテレビには映っていませんでした!