今季21ゴール奪ったラウタロ photo/Getty Images

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昨季スクデットを獲得していたインテルにとって痛かったのは、昨夏にFWロメル・ルカクとDFアクラフ・ハキミを失ったことだ。

ルカクの後釜にはベテランのエディン・ジェコ、ハキミの代わりにはオランダの大型SBデンゼル・ダンフリースを加え、両者とも今季良好なパフォーマンスを披露した。しかし、完璧に穴を埋めることは難しかった。

今季インテルは惜しくもライバル・ミランを捕まえられず2位でフィニッシュしたが、やはり気になるのは2月の戦いだろう。2月のインテルはミラン(1-2)、ナポリ(1-1)、サッスオーロ(0-2)、ジェノア(0-0)と勝ち点を大きく取りこぼしてしまった。この2月をもう少し上手く戦えていれば、優勝争いの結果も違ったことだろう。

そしてこの2月に大きく調子を落としていたのが、今季チームトップとなるリーグ戦21ゴールを記録したFWラウタロ・マルティネスだ。

ラウタロは最終的に昨季の17ゴールを超える21ゴールを奪ったものの、今季は12月から2月にかけて8試合連続無得点と小さなスランプがあった。インテルはそれをカバーできず、後半戦の立ち上がりで勝ち点を取りこぼしてしまった。たらればの話ではあるが、ルカクがいれば結果は違っていたかもしれない。

その後ラウタロは4月に入ったあたりから再び調子を上げ、ラスト7試合で7ゴールの固め打ちを披露している。ジェコも今季は13ゴール、イヴァン・ペリシッチが8ゴール、ハカン・チャルハノールが7ゴールを挙げるなど他の選手も頑張ったが、やや得点部分をラウタロに依存するところはあったか。後半戦のスタートで思うように得点を奪えず躓くことになり、それがミランとの差を分けることになってしまった。