泥酔して乗客を殴る蹴る…財務省エースの「意外な素顔とストレス」

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「車内で男性が暴れています」

110番通報で駆けつけた警察官は、駅員に取り押さえられていた男性の身柄を確保。かなり酔っているようで、ロレツが怪しい。男性は「将来の事務次官(各省のトップ)候補」ともくされる、財務省のエリート官僚だった――。

5月20日深夜0時過ぎ、暴行の疑いで現行犯逮捕されたのは財務省大臣官房総括審議官・小野平八郎容疑者(56)だ。小野容疑者は、東急田園都市線内で他の乗客から身体がぶつかったことを注意され激高。乗客へ殴る蹴るなどの暴行を加えたという。

「小野容疑者は帰宅途中で、泥酔状態だったとか。警察に対し『覚えていない』と話し、容疑を否認しています。逮捕直後も逃げるような様子はなく、取り調べにも素直に応じているそうです。

総括審議官クラスの幹部ならば通常、公用車に乗って帰宅します。しかし事件当日は私的な会合だったため、公用車は先に帰したそうです。終電ギリギリで電車を使っての帰宅でした」(全国紙社会部記者)

同僚や後輩からの評判

小野容疑者は熊本県随一の進学校・熊本高を卒業後、東京大学法学部へ入学した。89年4月に当時の大蔵省へ入省。予算編成を担当する主計局総務課をスタートに、理財局国有財産企画課長、主税局総務課長などを歴任する。

「穏やかな性格で声を荒らげることもなく、同僚や後輩からの評判はとても良かったですね。仕事での大きなミスも、聞いたことがありません。確かにお酒が好きで酒席には頻繁に顔を出していましたが、悪酔いしたところなど見たことがない。ましてや乗客を暴行するなんて……」(財務省関係者)

小野容疑者は、なぜトラブルを起こしてしまったのだろう。前出の財務省関係者は、「昨年の人事が関係しているかもしれない」と推測する。

「小野さんは、昨年7月に総括審議官に就任しました。局長級のポストで、過去の事務次官の多くが就いています。『出世の登竜門』とされる役職で、小野さんへの期待の高さがわかります。

ただ仕事内容は日本銀行との政策調整や国会対応などで、かなりハード。しかも今は自民党内で『積極財政派』と『財政再建派』が激しく対立し、会合では怒号が飛び交うほどです。小野さんは、調整役として奔走していました。かなりのストレスが溜まっていただろうことは、想像に難くありません」

事件を受け、鈴木俊一・財務大臣は「残念な気持ちでなりません。お詫び申し上げたい」と謝罪。小野容疑者は総括審議官を更迭され、大臣官房付となった。現在は釈放され、在宅で捜査に協力しているという。