サガン鳥栖MF小泉慶は東京から神戸まで走り切れるのか!? 走行距離増し増しのGK朴一圭はどこまでいける?

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勝敗の鍵を握る選手の走行距離。戦術が進化するに連れて伸び続け、ほんの20年前まではFWが守備をするだけで「偉い!」と褒められていたのに、それがタスクとなっているのが現代サッカーだ。

豊富な運動量が持ち味のサガン鳥栖MF小泉慶の1試合平均走行距離は、約11.87km(Jリーグ13節終了時点、途中交代含む)。合計にすると約154kmにものぼる。これは、東京から西に向かって静岡市を越える距離だ。単純計算で小泉が今シーズンを最終節まで戦い抜けば、約403kmとなり、なんと東京から神戸にまでたどり着く勢いだ。

この果てしない距離を、足でボールを扱い、ストップ&ゴーを繰り返し、相手選手と接触し、時に転倒して、さらに頭をフル回転させて走り抜いている。今回は小泉を例に出したが、他の選手もこれに近しい距離を走り戦い抜いている。そう考えると、現在のサッカーがいかに過酷なものか想像しやすいのではないだろうか。

倒れている選手に向かって「早く立て!」と悪態をつく相手サポーターの気持ちはわからないでもないが、そんな時にちょっと思い出して欲しいデータとなっている。

ちなみにチーム合計走行距離No. 1も小泉が所属するサガン鳥栖。1試合平均で124kmほどで、最終節まで走り抜くと約4200km。リレースタイルならばアメリカを横断できる距離になる。また、一般的に走らないと思われがちなGKでも、鳥栖の朴一圭は1試合平均7kmでシーズンを通すと239km。なんと東京から悠々と愛知県に突入してしまうのだ。

当たり前だが、過酷になればなるほど選手のケガのリスクは高まっていく。小泉には、東京-神戸間を無事に走り抜いてもらいたい。

【文・さわだ】

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