「出産前日、最後の『おひとり様』を堪能したかった私。喫茶店でランチを頼むと、隣に座った女性客が...!」(愛知県・30代女性)
シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Iさん(愛知県・30代女性)
それは、Iさんが初めての出産を間近に控えて緊張していたある日のこと。
大きいお腹を抱えて喫茶店へと入ったIさん。すると、そんな彼女に隣の席の女性が声をかけて来たという。
<Iさんの体験談>
初産の臨月の時の話です。出産予定日を間近に控え、私は毎日ドキドキしながら過ごしていました。
しかし、予定日になっても陣痛の気配はなし。「のんびりした子なんだなー」と思っていたら、妊娠41週に入った後の外来診察の結果、翌日入院することに。
せっかくだから最後のおひとり様ライフを堪能しようと、私はその足で喫茶店に入りました。
「前祝い」と言って......
大きいお腹でカウンター席に座ると、隣の女性客から
「何か月?」
と尋ねられたので、11か月に突入し、翌日入院することをお話ししました。
コロナ禍だったためお話させてもらった時間は僅かでしたが、その女性が帰り際に私の伝票をさっと持って
「初めての出産・育児頑張ってね。前祝い!!」
と言って、ランチをご馳走してくださったのです。
驚いたのと申し訳なさでその時はまともにお礼も言えず、あとで店員さんに尋ねても女性のことは「わからない」とのことでした。
「とても温かく幸せな気持ちになりました」
翌日私は無事出産を終え、その後子供もスクスク成長しています。
今でもあの時の喫茶店に行くとお礼が言いたくて彼女を探してしまいますが、お会いできないまま。
一大イベントを翌日に控え緊張と高揚感でいっぱいだった私は、その女性に出会えてとても温かく幸せな気持ちになりました。
将来同じ状況に出くわしたならあの時の女性と同じように対応したいなと思いました。本当にありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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