豚産地、ちょっと”かわ”ったPR 革をブランド化 千葉県旭市の縫製・観光・畜産タッグ
国内有数の豚産出額を誇る千葉県旭市で、地元の食肉業者や観光物産協会、縫製メーカーらがタッグを組み、副産物の原皮を活用した革製品ブランド化の挑戦が動き出した。「九十九里レザー」としてバッグや小物などに加工。肉から皮まで“丸ごと”生かし、地元産業のアピールにつなげる。
同市の2020年の豚産出額は推計約195億円に上り、市町村別で全国2位の一大産地となっている。20種類以上の多彩な豚肉ブランドがある一方、PRの一本化が難しく、産地としての知名度が低いのが課題だ。
そんな同市の養豚産業を全国に発信しようと、地元の千葉県食肉公社や旭市観光物産協会は、食肉加工の過程で年間約44万枚生産される原皮に着目。なめし業者や革製品を扱う地元の縫製メーカーらとも連携し、地元産の豚原皮を活用した革「九十九里レザー」を開発した。
このほど、市内にオープンした商業施設内の店舗「縫左衛門」で、バッグなどの販売を開始。今後、地元産の豚肉の食事やレザークラフト体験などを組み合わせ、旭市の養豚産業の魅力を丸ごと知ってもらうツアーなども企画していく方針だ。
安価な人工皮革の普及や、新型コロナウイルス禍による世界的な革製品の需要減退で、原皮業界は苦境が続いている。原皮の取引を担う千葉県食肉公社の若松重伸営業部長は「地産地消の取り組みとして『九十九里レザー』を広めて、旭市の養豚産業を盛り上げていきたい」と展望する。
同市の2020年の豚産出額は推計約195億円に上り、市町村別で全国2位の一大産地となっている。20種類以上の多彩な豚肉ブランドがある一方、PRの一本化が難しく、産地としての知名度が低いのが課題だ。
このほど、市内にオープンした商業施設内の店舗「縫左衛門」で、バッグなどの販売を開始。今後、地元産の豚肉の食事やレザークラフト体験などを組み合わせ、旭市の養豚産業の魅力を丸ごと知ってもらうツアーなども企画していく方針だ。
安価な人工皮革の普及や、新型コロナウイルス禍による世界的な革製品の需要減退で、原皮業界は苦境が続いている。原皮の取引を担う千葉県食肉公社の若松重伸営業部長は「地産地消の取り組みとして『九十九里レザー』を広めて、旭市の養豚産業を盛り上げていきたい」と展望する。