2022年第1四半期の決算報告で「過去10年で初めて会員数が減少した」ことを明らかにしたNetflixが、コスト削減のために150人の従業員を解雇したと報じられています。

Netflix Lays Off About 150 Employees, 2% of Workforce - Variety

https://variety.com/2022/digital/news/netflix-layoffs-150-employees-1235269678/

Netflix is laying off 150 employees and cutting dozens from its Tudum fansite - The Verge

https://www.theverge.com/2022/5/17/23103131/netflix-layoffs-tudum-streaming-subscriber-loss-email

Netflixが発表した2022年第1四半期の決算報告によれば、同期におけるNetflixの売り上げは前年同期比で9.8%増加で過去最高額となる78億6800万ドル(約1兆円)を記録しましたが、同時にロシアでのサービス提供停止の影響で有料会員数が20万人減少したことも明らかとなりました。さらに、2022年第2四半期(4〜6月)には有料会員が200万人も減少するという予想もあります。

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ニュースサイトのVarietyによれば、Neflixの広報担当者がメールによる声明で、「2022年第1四半期の決算報告で説明したように、売上成長の鈍化は、企業としてのコスト成長も減速させなければならないことを意味しています。悲しいことに、今日は約150人の従業員を解雇しますが、そのほとんどはアメリカ国内の従業員です」と述べたとのこと。

2021年12月31日時点でNeflixの従業員は全世界で約1万1300人で、このうち76%にあたる8600人がアメリカとカナダに勤務しています。今回解雇された150人という人数は、Netflixのアメリカ国内の従業員のおよそ2%に相当します。



さらにNetflixは150人の従業員を解雇するだけでなく、アニメーションスタジオに勤めるパートタイム職員70人との契約も打ち切り、ソーシャルメディアと出版グループのフリーランス職員もカットするとのこと。加えて、複数のアニメ制作プロジェクトも打ち切ったそうです。

なお、Netflixは2022年4月にマーケティング部署の従業員約25人を解雇しており、その中にはNetflixの公式ガイドサイト「Tudum」の編集部員も多く含まれていたそうです。