9回を投げ切り、笑顔を見せるアルバート・プホルス(右)【写真:AP】

写真拡大

ジャイアンツ戦、13点リードの9回に登板

 米大リーグ・カージナルスの大打者アルバート・プホルス内野手が、15日(日本時間16日)のジャイアンツ戦で、9回に投手として登板した。通算2988試合目で初登板。2本塁打を浴びるなど1回3安打4失点だったが、15-6で勝利した試合を締め、歓声を浴びた。試合後のプホルスは「じゃあ俺がやるよ!って感じで受けた」と“立候補”してマウンドに上ったようだ。米メディアが報じている。

 通算681本塁打の偉大なる42歳が、13点リードの9回にマウンドに立った。最初の打者に四球を与えるも、続くスレーターはセンターライナーに打ち取る。2死一、三塁からゴンザレスに3ラン、続くバートにもソロを浴びたが、最後はウェードを47マイル(約75.6キロ)のスローボールで内野ゴロに打ち取り、ゲームセット。全27球を投げ終え、味方とタッチで称え合った。

 大量点差が付いた試合で野手が登板することはMLBでは珍しくないが、勝っている展開、しかも指名打者として出場していたプホルスの登板とあり、米国でも大きな話題となった。米ミズーリ州セントルイスの地元放送局「KSDK」は、試合後のプホルスのコメントを記事でこう伝えている。

「(首脳陣が)投手を誰にしようか探していたから、『じゃあ俺がやるよ!』って感じで受けた。夢が叶ったよ。今なら楽しかったと言える。本塁打を2本許してしまったけど、ファンは楽しめたと思う。俺から打った選手たちも楽しめたんじゃないかな」

 プホルスはこの試合が通算2988試合目。打者としても3打数2安打1打点2四球と活躍したが、それ以上に投手として脚光を浴びた一戦だった。

(THE ANSWER編集部)