17番でバーディーを決め、笑顔を見せる小倉彩愛【写真:Getty Images】

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ほけんの窓口レディース最終日

 女子ゴルフの国内ツアー・ほけんの窓口レディース最終日が15日、福岡CC和白C(6299ヤード、パー72)で行われ、11位で出たツアー未勝利の21歳・小倉彩愛(さえ・明治安田生命)は7バーディー、3ボギーの68で回り、通算8アンダーで3打差の5位に入った。大会恒例のベストルーキー賞(30万円)を獲得。11アンダーの渡邉彩香(大東建託)が高橋彩華(東芝)とのプレーオフを制し、約2年ぶりのツアー通算5勝目を挙げた。

 小倉が上位にプレッシャーをかけた。アウトスタートの前半に4バーディー。後半も11、14番で1つずつ伸ばし、一時は首位に1打差に迫った。しかし、15番第1打を終え「ボールに泥がついてしまった。セカンドショットはグリーンに乗せるのも精一杯」とボギー。16番も1つ落とし、追撃の勢いを失った。

「優勝争いをしていると言っていいのかわかりませんが、上を目指しているラウンドでいい緊張感を持つラウンドでした。後半にパットが決まらなかったのが伸びなかった要因だと思います」

 4歳からゴルフを始め、古江彩佳、西村優菜、吉田優利、安田祐香と同じ2000年度生まれの「プラチナ世代」と呼ばれる学年。17年の国内メジャー・日本女子オープンで3位に入るなど実績はあるが、19年11月のプロテストは腰痛の影響もあって不合格に。1期遅れた21年6月の合格だった。

 今年4月のKKT杯バンテリンレディスで2位に。「今日の目標は弱気にならずに自分を信じてプレーすること。最近は弱気になりかけていた。(今回は)スコアに繋がったので、そういう気持ちが自分に足りないところ」と課題を口にした。

「ショットの調子は開幕から悪くない。かみ合わなくて予選落ちがあった。ショートゲームが足を引っ張っているので、練習の8、9割はそこの練習に費やしています。後半戦に入る前にそっちもかみ合うようになって、上位で戦えるようになれれば」

 初Vをターゲットにしながら同世代を追いかける。

(THE ANSWER編集部)