妖しげな電飾に、金網で仕切られたベッドルーム…。客室をあえて実験的に構築することで、ゲストをアーティストの世界観に容赦なく引きずり込む、話題のアートホテルだ。

ここへチェックインしたのは、いまや新時代を象徴する存在となったグローバルボーイズグループ「JO1」の白岩瑠姫さん。

溢れんばかりの男の色気を纏った彼が魅せた、真っ直ぐすぎる等身大の姿とは?


「整然と混沌が共存する異空間。慣れると意外に居心地がいい」


白岩さんがステイしたのは、スイートルーム「ZEN GARDEN」。

外国人が解釈する歪曲された「禅」の世界観が、キュレーターの佐藤 拓氏と若手作家ユニット「51.3 G-WAVE」のコラボレートによって、あえて作為的に創り出されている。(1泊1室33,000円〜)

どうやら、インテリアに興味がある様子の白岩さん。

「BnA STUDIO Akihabara」に足を踏み入れたとき、誰に話すともなく「型にはまっていない。勉強になるなあ」と呟いて、それを皮切りに会話を弾ませた。


「できるだけ生活感を排除して、ホテルライクな空間で暮らすのが理想」

紫色のネオンが放つ光に包まれたベッドルームに腰を落ち着けた白岩さん


この日、世界観が際立つホテルの一室で撮影を終えた白岩さん。

改めて興味深そうに部屋を見回しながら、「ホテルの客室やモデルハウスのルームツアー動画をYou Tubeで見るのが好き。生活感のない、ホテルライクな部屋に憧れるんです」と話す白岩さんは、東京生まれの東京育ち。

仕事をするようになってからひとり暮らしを始め、インテリアへの興味が広がり続けているという。

「部屋は基本的に白、黒、グレーの3色でまとめ、そのうえで好きな色を差し込むようにしています。すっきり見えるので。ちなみに、数日前に花を買って、室内の色味を調節したところです。

あと、壁の色と、壁に近いところに置く家具は、なるべく白っぽく。圧迫感を出さないように」

そういえば、グループにはメンバーカラーが付き物。JO1の白岩さんの色は、まさに「白」。

「僕の場合、苗字もそうだし、今の家の壁や床も運命的に白でした。自分にとって大切な場面にこの色があると、自ずと安らぎますね」


白岩さんの撮影裏話&撮影風景の動画を、WEB限定で大公開!


「新しいことを始めるには勇気が必要。貫けば、振り返られる存在になる」


彼が所属するグローバルボーイズグループ「JO1」がデビューしたのは、2020年3月4日のこと。そのきっかけは、視聴者を巻き込むサバイバルオーディション番組だった。

イマドキの豊富なデジタルコンテンツとSNSによって、彼らの存在はどんどん拡散され、2020年にリリースされた曲はオリコンで第1位を獲得するという快挙を達成。

2021年にTwitterで話題となったワードを選出する「#Twitterトレンド大賞2021」にて「最もツイートされた著名人」、ミュージックジャンルで「最もメンションされたアカウント」、「最も使われた#」の三冠にも輝いた。

コロナ禍の逆風を跳ね飛ばして、トップアーティストとして駆け上がっていったのは言うまでもない。



「新しい価値観を生み出すのは格好いいことですよね。この部屋もそう。誰も考えつかなかった斬新さがあるところにシンパシーを抱きます」と、感心した様子


しかし、当事者のひとりである白岩さんは、その状況をポジティブに受け止めていたわけではなかった。

「実は、大きな不安の渦の中にいました。僕らのような職業の人間は、ライブでパフォーマンスしたときに自信や達成感を得て、成長を自覚する。なのに、それがなかなか叶わなかったから」

たしかに、未曾有の事態はアーティストに活動の変化を容赦なく迫った。

ファンと一緒にストーリーを描き、デビューを飾ったJO1にとって、対面で交流できないことはなおさら苦しかったに違いない。

白岩さんはひと呼吸おき、今までの道のりを振り返るかのようにじっと宙を見つめて話を続けた。

「僕は不器用なのに完璧を求めようとするところがあって、よく考え込んでしまうんです。だから、はた目には華々しく映っていても、実際は辛かった。

でも、ふとしたときに思い当たったんです。生きていれば、みんな、何かしらの壁にぶつかる。それをネガティブに捉える必要はない。壁を感じるのは、目標を持って前に進んでいる証拠だ、って。そしたら、急に気持ちが軽くなりました。

結局、未来を突き詰めて考えても意味がないのかもしれません。どうせ誰にもわからないのだし。それより今に集中する方が、後悔せず、健全でいられる。学びました」

白岩さんの言葉は最後までまっすぐ、胸に響いた。

平坦ではない道を歩いてきたこととも関係しているのだろうか。その誠意は、とても心地よかった。


とにかく映えるホテルはここ!


客室は全5室。

本企画でチェックインした「ZEN GARDEN」ほか、「東京のアーバンストリートを表現した部屋」、「大人の遊び場をテーマとした部屋」がある。


【WEB限定】編集部は見た!白岩さんの撮影当日の裏話


今もっとも話題のグローバルボーイズグループ・JO1から、東京カレンダーへの出演はふたり目となった白岩瑠姫さん。

「王子」と称されるに相応しく、カジュアルな私服で現場入りしたときの佇まいもやはり神々しかった。

撮影中は物静かだったが、インタビューでは一転、前のめりで今の気持ちを話してくれた。

インタビュー途中で度々、「こんな話で大丈夫ですか?もう少しふざけますか?(笑)」などとインタビュアーに確認していた白岩さん。

真摯な姿勢や熱い思いを感じられるインタビューを、ぜひ全文チェックしていただきたい。


【撮影風景の裏側を公開!】

■プロフィール
白岩瑠姫 1997年生まれ。東京都出身。2019年、オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』に参加してJO1のメンバーに。’20年『PROTOSTAR』でデビュー。ニッポン放送『オールナイトニッポンX』(24:00〜24:58)の水曜日を担当。Amazon Prime Videoのドラマ「ショート・プログラム」への出演など、活躍の幅を広げている。

■衣装
ジャケット 64,900円、シャツ 39,600円、パンツ 39,600円〈すべてエイトン/エイトン青山 TEL:03-6427-6335〉

▶このほか:【裏話あり】「好意を抱くか抱かないか」EXILE・岩田剛典が考える“大人の色気”とは?




東京カレンダー最新号では、白岩瑠姫さんのインタビュー全文をお読みいただけます。
掲載しきれなかった、白岩さんの色気たっぷりのカットとともにお届け!

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JO1は、次号のタレント号で全員登場します。お楽しみに!