鞍上C.ルメール騎手でフェアリーSを制したファインルージュ(撮影:下野雄規)

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 先週から始まった5週連続の東京GI開催ですが、今週はその第2弾としてヴィクトリアマイル(GI)が行われます。

 昨年は断然1番人気のグランアレグリアが勝利しましたが、今年は大混戦の様相。馬券的にも面白い一戦となりそうです。

 まず注目したいのが、5歳馬の2頭。デアリングタクトは言わずと知れた三冠牝馬で、レイパパレもデビューから6連勝で大阪杯を制した女傑です。

 レイパパレのデビューは年明けでしたが、3連勝で牝馬三冠最後の秋華賞(GI)に登録。しかし、抽選に落ちて出走が叶わなかったという経緯があり、デアリングタクトとの対戦を楽しみにしているファンも多いことでしょう。

 ただ、今回のヴィクトリアマイルは4歳勢も強力。5連勝で桜花賞を制したソダシに、2000m以下では牝馬三冠を含め崩れていないファインルージュ。NHKマイルC(GI)で2着と健闘し、前走の1351ターフスプリント(G3)で海外レースを制したソングラインなど、いま考えられる豪華なメンバーが揃いました。

 そんな大混戦の一戦を、妙味重視のAIはどう予想するのか…。人工知能によって弾き出された、注目馬をご紹介します。

◆能力は世代トップクラス!

 今週のヴィクトリアマイルでAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるファインルージュでした。

 こちらは桜花賞でソダシ、サトノレイナスに次ぐ3着と健闘。続くオークスこそ11着と惨敗を喫しましたが、その他はGIも含めて全て馬券圏内という安定感抜群の成績を誇ります。

 近2走は勝ち切れていませんが、秋華賞は外を回しての上がり最速。東京新聞杯(GIII)は、前が壁で直線の追い出しが遅れたことも敗因の1つだと考えられ、4歳世代でもトップクラスの能力であることは疑いようがありません。

 騎乗するC.ルメール騎手も本馬とは相性が良く、フェアリーS(GIII)を制するなど4回騎乗して2勝2着2回。今回も引き続き手綱を取ることには好感が持てますし、ここで悲願のGIタイトルを手にする可能性は十分に考えられそうです。

(netkeiba編集部)