「森のたまご」「伊勢の卵」の生産・集荷を行っていた

 (有)伊勢農場(TDB企業コード:582375215、資本金300万円、三重県伊賀市諏訪千谷2600、代表伊勢彦信氏)は、4月28日に東京地裁より会社更生手続き開始決定を受けた。

 管財人は、高井章光弁護士(東京都港区西新橋1-15-5、高井総合法律事務所)が選任されている。

 当社は、2005年(平成17年)2月設立の養鶏業者。伊賀市に8棟、いなべ市に6棟の大規模養鶏場を構え、イセ食品(株)(TDB企業コード:270073572、東京都千代田区、3月25日更生手続き開始決定受ける)のグループ会社として、飼料づくり、種鶏育成、雛の孵化から採卵、製品化、出荷までを手がけ、「森のたまご」「伊勢の卵」の生産・集荷を行っていた。2016年1月期の年売上高は約57億4300万円を計上していた。

 しかし、飼料価格の高騰や卵価の低迷などから収益性は低迷、2021年1月期の年売上高は約48億3700万円に落ち込み、3期連続で欠損計上を余儀なくされ、債務超過に陥っていた。近時も苦しい資金繰りが続いていたが、グループ会社のイセ食品(株)の更生管財人によって、イセ食品グループの更生手続きを確実に進めるために、3月25日に東京地裁へ会社更生法を申し立てられていたところ、今回の措置となった。

 負債は約30億円の見込みだが変動する可能性がある。