DS AUTOMOBILES

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2022年4月28日、ステランティス ジャパンはDSブランドのニューモデル「DS4」をフランス大使館公邸にて発表した。注目のニューモデルについて、発表会の登壇者の言葉を借りながらレポートしよう。

発表会冒頭、フィリップ・セトン駐日フランス大使は「多国籍のブランドを扱うステランティス、そしてその中でもフランスのシトロエンのサブブランドとして独立したDSブランドの卓越性を最も体現したのが新型DS 4です」と大きな賛辞を与えた。

【画像】美しく繊細で力強い、全方位から魅了するDS 4(写真4点)

卓越した美的デザイン、そしてエレガントな佇まい。DS 4は、「第37回国際自動車フェスティバル」において、「Most Beautiful Car of the Year」に選ばれ、本国でも販売良好だという。

DSオートモビルCEOのベアトリス・フシェ氏は公邸内に設置されたモニターを通じて、DSオートモビルの販売台数のトップ10に入る日本は、今後のDSブランドの発展、また電動化においても重要なポジションであると述べた。さらに「これまでの2モデル(DS 3クロスバック、DS 7クロスバック)のラインナップにDS 9が加わり、今回のDS 4が登場したことで4モデルとなりました。BセグメントからEセグメントまでが揃い、プラグインハイブリッド、ガソリン、ディーゼルがラインナップされることになります。DS 4の販売台数は、ヨーロッパでも販売から数カ月でDSオートモビルの30%に達しており、当然日本でも高く評価されることになるでしょう」と言葉を続けた。

ステランティスジャパンのCEOのポンタス・ヘグストロム氏は、「この画期的なDS 4のために、発表の場としてフランス大使館公邸を選びました。日本人の美意識の高さは、DSに通ずるものがあります。DS 4のフレンチ・ラグジュアリー、そしてサヴォアフェールを体現するブランドであるDSの伝統は、洗練されたデザイン、テクノロジーの融合された現代のアヴァンギャルドに通じます。このことは日本の皆さんにも通じ、共感していただけるものになるでしょう」と期待感を募らせながら語った。

また、ステランティスジャパンのマーケティングダイレクター、トマ・ビルコ氏によると、今年発表されたフラッグシップのDS 9、そしてBEV、PHEVなどの電動化モデルである「E-tence」の拡充もあり、2023年、2024年は、2022年の約2倍を目指し、その結果、DS 4がDSブランドの51%を占める見通しであるという。

ステランティスジャパンDSオートモビル、プロダクトマネージャーの田村明広氏は、車両の魅力を次のように語った。「DSのみがなしえる世界観、フランス歴史、文化、アートを通じて表現しています。ブランドのDNAであるアヴァンギャルドなデザイン、テクノロジー、サヴォアフェールを融合させ、美しさ、繊細さ、力強さを全方位で魅了するものになりました」

「たとえば、インテリアは無駄なものは排除し、ダッシュボードの中央には、継ぎ目のない仕上げを施した10インチのタッチスクリーンを採用し一体化させ、ピュアなものに仕立てています。その他、新世代インフォテイメント、DS初となるボイスコントロール機能を搭載。大幅にアップデートされた先進のADAS先進運転支援システム搭載など、先進技術も相まって、細部にも宿るDSらしさを感じていただければ」とコメントした。

シトロエンのオーナー層においてはもちろん根強い人気を誇るDSだが、フランスのサヴォアフェールを体現したDS、そしてそのCセグメントであるDS 4は、当初からのDSオーナーやファッションデザイナーやクリエイターを惹きつけるだけには留まらない。新旧問わず、様々な世代の名車を知る、目の肥えた、世代を超えた市中の車好きに、現代のアヴァンギャルドはどう映るのか。さまざまな人からの反応が楽しみなモデルといえるだろう。