iPhoneサプライヤーとして知られるLens Technology(藍思科技)の株価が暴落し、創業者の女性富豪が900億元(約1兆7,600億円)の資産を失う事態が発生しました。

約1兆7,600億円が溶ける

Lens Technologyは、AppleやSamsungといったスマートフォン企業にタッチパネルのカバーガラスを供給するサプライヤーで、世界のスマートフォンのうち半数のディスプレイがLens社の部品で製造されています。
 
2015年の上場以来、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を続けてきたLens Technologyですが、昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)やスマートフォン市場の飽和などが影響し、株価は16カ月で74%の大幅下落に見舞われました。
 
これに伴い、創業者であるチョウ・チュンフェイ(周群飛)氏の資産も大きく縮小し、同期間でおよそ900億元が失われたそうです。

世界的な女性富豪として知られる創業者

チョウ・チュンフェイ氏は、極貧から今の地位に上り詰めた叩き上げの人物として、中国国内外で名を知られています。
 
15歳で学校を中退し、深センへ出稼ぎに出ると、OEMビジネスの才覚を発揮して今の地位に上り詰めました。そんな立身出世物語を称賛し、彼女を“携帯電話のガラスの女王”と呼ぶ声もあるほどです。
 
2020年3月の時点では、女性富豪として世界第3位の資産額を保有していたチュンフェイ氏でしたが、その後の株価下落に伴う900億元の消失によって、現在はランキングの順位を大きく落としています。
 
それでもまだ手元には300億元(約3,800億円)あるのですから、大富豪であることには変わりませんが、いくら主要顧客リストにAppleの名前があるとはいえ、順風満帆というわけにはいかないのが世の中の常ということでしょうか。
 
なお、発注元のAppleもいくら堅牢とはいえ無傷ではなく、16カ月で株価はおよそ14%下落しています。
 
 
Source:38kr via EMSOne,AFPBB
(kihachi)